第55話 女子会
猛達がファミレスで男子会を開いている時、美玖達も女子だけで盛り上がっていた。
「女子会だーー!!いえ〜い!!」
「「い、いえ〜い……?」」
「ちょいちょい!!2人とも何で戸惑ってるのさ!!」
「そりゃ戸惑うに決まってるじゃん……。」
「可奈が急に私の家に行こうって言ってきたかと思ったらお菓子を買ってリビングに着いたら叫ぶんだもん……ビックリするよ。」
猛と帰ろうとした私の所に可奈がやってきてたまには女子だけで遊ぼうって誘われたから私は猛に謝ってから可奈と杏奈の2人で遊びに行くことにしたんだけど……。
「……ねぇ、可奈。何で私の家になったの?2人とお喋りするのは好きだけど、ファミレスとかじゃダメだったの?」
「いや〜、ファミレスだとあまり大声出せないじゃん?だったら美玖と高崎の愛の巣で語り合った方が周りの目とかも気にしないで済むから楽っしょ!」
「あっ、愛の巣!?……えへへ、猛と私の愛が沢山詰まったお家でお喋りも楽しいよね!!」
私は可奈の愛の巣発言に顔を真っ赤にしたけど、猛と沢山愛し合っているから事実だし可奈にラブラブ夫婦で羨ましいって言われて(美玖の脳内変換による)嬉しくなった私はお家でお喋りも良いなと思いました。
「……うわ〜。美玖チョロくない?んで?女子会って言ってたけど、何を話すのさ?」
「だって!!私達の愛の巣って言って貰えて嬉しかったんだもん!!猛と私のラブラブ夫婦っぷりを認めてもらえたっていうかさ!!」
「「……いや、アンタらのラブラブっぷりはもう充分すぎるくらい味わってるから。どんだけ周りを砂糖漬けにしてると思ってんのさ。」」
何でかシンクロした2人は遠い目をしていた。私と猛は普通に過ごしてるはずだよね?普通にハグしたりお昼休みにはお弁当を食べさせ合ったりしてるだけのどこにでもいるカップルなんだけど……。
「まぁ、バカップルの事は放っておいて、今日は杏奈の事を根掘り葉掘り聞くための女子会なのだ!!……渡部とはどこまで進んだ!?もう美玖と一緒で大人にされたのか!?」
「はあ〜〜〜!?んなわけないでしょ!?美玖と高崎の頭ネジがゆっるゆるになったバカップルと一緒にしないでくれない!?」
「……杏奈ひどいよー。」
可奈の言葉に杏奈は顔を真っ赤に染めた。
……えっ?私たちって周りからはそんなふうに見られてるの?違うよね!?そりゃ街中や学校でもキスしたり愛してるって言いながら抱きついたりするけど!!普通だよね!?
私が悩んでる間にも可奈は杏奈を質問攻めにしていた。私も悩むのをすぐにやめて恥ずかしがりながら話す杏奈の言葉に耳を傾けていた。
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