第45話 家で美玖と一緒にのんびり

皆と海水浴に行って数日が過ぎた。今日は特に何かをする予定も無かったため、最近日課になっている親父のジムでトレーニングをして帰ってきてからは家でシャワーを浴びて汗を流してから美玖と一緒にのんびりとしていた。


「猫ちゃん達の動き可愛いな〜。私達もいつかは猫ちゃんを飼いたいな〜。猛はどう?」


「そうだなぁ……猫を飼うのは大変だろうけど、いずれは飼いたいよなー。」


「そうだね!猛と猫ちゃんと私の生活はきっと楽しいだろうな〜。」


リビングのソファーに寄り添いながら座りながらタブレットに映し出されているYouTubeを一緒に見ている。


男性が1匹の捨て猫を拾ってきてからの生活の様子を投稿し続けているYouTuberの人がいる。


最初は1匹だけだったが、今では3匹の猫を飼っている。猫たちの可愛い仕草や猫たちに振り回される飼い主さんを見るのはとても癒されるし、楽しい。


猫たちが好きすぎて時々発狂しながら愛でる飼い主さんも面白い。その状態を編集の字幕で発作が起きたと書いてあるのも良い。


「今日も癒される動画だったね!洗われる猫ちゃん大人しかったね〜。」


今日の動画投稿を見終わった美玖は笑顔のまま俺に話しかけてきた。


「確かに可愛くて大人しかったよな。ただし、あれを普通って考えない方が良いんだろうなぁ。本来はかなり暴れるみたいだし……。」


猫を飼っている家からすると大人しくて羨ましいってコメントがあったり、暴れまくって流血沙汰になります……。ってコメントがあったりするから本来はもっと嫌がるんだろう。


「あ〜、そうかも。杏奈の家の猫ちゃんにお風呂で引っ掻かれたーとか言ってたし……。」


「金澤って猫飼ってるんだな。……まぁ、猫は水に濡れるのが嫌いだもんな。」


金澤は見た目はギャルなんだけど、優しくて面倒見が良い奴だから猫も幸せだろうな。


「……さて、動画も見終わったし、これからどうする?どっかにデートにでも行くか?」


「う〜ん……今日はお家でのんびりしてよーよ。2人きりでまったりとしてよー♪」


美玖はふんわりとした笑みを浮かべながら言った。


「そうだな。今日はまったりしてるか。」


「そうそう、たまにはこういう時間も必要なんだよ。……というわけなので、今日はお家で映画を観て過ごしましょう〜♪」


美玖がタブレットを持って見たい映画を探し始めた。

それから俺達は遊園地でも有名なネズミのキャラクターの公式チャンネルから色々な映画を観た。



昼ごはんを一緒に作って食べさせあったり、美玖と一緒にお風呂掃除や家の掃除をして、家の中だけで過ごした。


洗濯物を干す際に美玖の下着も干さなくてはいけなかったため、なかなかに辛かった……息子が。


そのことを美玖に伝えたら……。


「洗った下着なんてただの綺麗な布切れだよー?……さっきまで穿いてた下着なら恥ずかしいけど、洗った下着で興奮しないでよ〜。」


呆れながら言われてしまった。確かに俺も洗った後のパンツを美玖に触られても平気だな。


……いや、脱いだ直後のパンツを美玖に嗅がれてもご褒美になるから、洗い立てだと美玖の匂いもかき消されてるから確かに興奮する意味がないな。


やっぱり下着は美玖が穿いてこそ真価を発揮するんだなと理解したのだった。

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