第37話 お風呂タイム そのに
「もう……恥ずかしかったよ〜。」
「いや、ホント申し訳ない……。テンションが上がりすぎたよ。」
俺の変なテンションによって発した言葉に美玖が恥ずかしさでお風呂場で自分の身体を抱きしめて座り込んでしまった美玖とテンションが落ち着くまでずっと美玖の身体や性格などを褒め続けてしまった。
お互いに落ち着いてから、美玖に背中を洗ってもらっている。落ち着いたとはいえ、美玖はまだ恥ずかしいようで、俺からは美玖の顔は見えないけどきっと美玖の顔は真っ赤に染まっていることだろう。
「やっぱり猛の背中は大きいよね!男の人の背中って感じがするよ。猛以外のクズ男達の背中なんて触りたくないけど……。猛の身体は日々鍛えてるから筋肉もあってカッコ良くて好き!」
美玖が恥ずかしさを誤魔化すように話を変えた。輝弘や淳史には少しずつだけど美玖の態度は柔らかくなってきたけど、他の男に対しては厳しいなー。2人は俺と仲良くしてるから美玖も仲良くしてる感じだしな。
「そうか?自分じゃ見えないから、分かんないなー。いざって時に美玖を守れない男にはなりたくないしな。一回くらいは親父をボクシングでボコボコにしてやりたいしな、負けっぱなしは嫌だからな!」
「ふふ♪小さい頃から負けちゃってるもんね。でも、猛なら絶対に勝てるよ!私も猛を応援するし、支えるから一緒に頑張ろ!!……だから、今日みたいに心配はかけないでね?せめてラインはしてね?もう、ホントに心臓が止まるくらいビックリしちゃったんだから。」
最初はいつもの明るくて可愛い美玖だったけど、俺が美玖に伝えないで親父にボコボコにされた時の事を不満そうな声色で言った。
「……そうだな。今度からはちゃんと美玖に伝えてからにするよ。本当は軽く汗を流す程度の予定だったんだけどさー、親父とスパーリングしたら、親父に熱が入って本気できやがったから、俺もムキになって本気になっちゃってさー。……まぁ、才能が無い俺が本気になっても勝てるわけないんだけどな。」
「2人とも負けず嫌いだもんねー。……それは違うと思うけど……(元プロで引退までチャンピオンを防衛してきたお義父さんを本気にさせちゃうぐらい猛は強いんだよ?……今言ってもきっと猛は受け入れる事が出来ないよね……だから今は言わないね。)はい、背中終わったよ〜。」
美玖が背中をお湯で流してくれた。
「サンキュー。じゃあ後は自分で洗うから。」
流石に前を洗ってもらうわけにはいかない。ナニがアレしちゃっているものでね!!
「……?何言ってるの?前もちゃんと洗ってあげるからね?」
「ちょっと待った!前は自分で洗います!アレがアレしてるので!!」
美玖は俺の言葉を無視して俺の前まで歩いてきて座り込んだ。
「うん、知ってるよ〜。だけど、私が今日は看護する約束だから聞いてあげません〜。さっきは猛に言葉責めで辱められちゃったし、仕返しします!!」
「あっ!ちょっ!まっ!!いやあああん!!」
今度はお風呂場に俺の声が響き渡ってしまった。
それから俺は全身くまなく洗われた(アレはスッキリさせられました)その後美玖の身体を洗おうとしたけど、止められてしまった俺は先に湯船に浸かっていた。
頭と身体を洗った美玖が湯船に入ってきて密着しながらゆったりとした時間を過ごしたのだった。
……ただ、ゆったりとした時間は少なく、お預けをされた俺が暴走して、そのままお風呂場で美玖と愛し合ったのだった。
もう一度身体を洗い直す事になってしまった。
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