第11話 ショッピングデート そのに

バーガーショップに入って食べたい物を注文して、バーガーを持って空いている席に座った。


「美玖はバーガーショップで良かったのか?」


「……?私はバーガー好きだよ?」


美玖はポテトを摘みながら可愛く小首を右に傾けながらキョトンとしていた。その仕草も可愛くて美玖に釘付けになってしまうじゃないか!!


……いかんいかん、話を戻そう。


「美玖が好きなのは知ってはいるんだけど、美玖ってこんなに可愛くてオシャレだからバーガーショップよりファミレスとかの方が好きかなって思う時があるんだよ。」


俺が言うと美玖が頬を膨らませた。


「猛の馬鹿。猛に喜んで欲しいから服装や体型だって気をつけてるんだよ?私は猛の事が大好きなの!猛との時間は私にとって大切な時間なの。猛と一緒なら何処にいても私は楽しいし、幸せだよ。わかった?」


美玖は頬を膨らませながらポテトを摘んで俺に差し出してきた。

美玖の気持ちを改めて知れて良かった。


俺は躊躇うことなく差し出されたポテトを食べた。


「分かったよ。美玖の気持ちがスゲー伝わってきたよ。俺も馬鹿だよな……美玖があまりに可愛いくてオシャレだから、そんな事を気にしちゃったよ。」


「猛のばーか❤️そんなこと気にしないで良いんだよ。私を怒らせた罰で、私にもポテトを食べさせて下さい!」


美玖は言い終わった後、口を開けた。

俺は美玖にポテトを差し出した。


美玖は可愛い口で俺の指からポテトを食べた。

……指まで食べられて舐められた。


「猛のポテト美味しい❤️」


「指まで舐めることなくない?……嬉しすぎて発狂するかと思ったじゃんか。」


流石に店の中で発狂したらヤバい奴として通報されてしまう。


「ふふっ♪私を怒らせた罰だよー。罰なんて言ったけど、それは建前で目の前に大好きな猛の指があったら舐めたくなっちゃっただけなんだけどね。はい、猛ポテトどーぞ。……ポテトだけじゃなくて私の指も良いよ?」


美玖がポテトを差し出してきた。俺はイチャイチャしすぎて周りの人達に迷惑かけないか一瞬悩んだけど、美玖の白くて細い綺麗な指があったらもう我慢出来るわけがない!!


嬉しすぎて発狂しないように注意しながらポテトを食べて美玖の指も食べた。


「んんっ。少しだけ声出ちゃった❤️猛ってばえっちぃ舐め方するんだもん。」


「いやいや、俺は普通に美玖の指を愛でただけだって。」


「猛に愛でられたら私我慢出来なくなっちゃうの知ってるでしょ?ホントはお家に帰って愛し合いたいけど、今日はまだ予定もあるからポテトを食べさせ合うだけで我慢します。」


「これ以上続けたら俺が喜びを爆発させちまいそうだけど、なんとか耐えるよ。美玖のファッションショーも見たいしな!!」


俺と美玖はポテトが無くなるまで食べさせあった。美玖の口から漏れる魅惑的な声に耐えながら食べていった。


……俺のアレは我慢出来ずに起きちゃってバーガーを食べ終わった後もなかなか席を立てずにいたのだった。


美玖もその事に気づいてゆっくりしようと言ってくれてしばらく話した。

美玖が新しく飲み物だけを注文してくれて、今まで向かい合って座っていたのに隣に座ってきて身体を密着させて、キスをした。


この位なら他のカップルもやってる事だから平気だな!!

……店員さんと客のみんなが白い物をぶちまけてるけど、コーヒーに砂糖でも入れすぎたのかな?店員さんに限っては飲んでないけど、どうしたんだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る