第10話 ショッピングデート

「今日は天気も良くてデート日和だな。」


俺は美玖の自宅の前で空を見上げながら呟いた。

昨日は2人きりの勉強会が盛り上がってしまい美玖がそのまま泊まっていった為(最近は泊まっていくことの方が多い)着替える為に一度家に帰ったので、俺は着替えと身支度を済ませて美玖を待っている。


「ごめん!お待たせ〜。」


美玖が家から出てきた。今日は白のワンピースを着ていた。髪をサイドアップにしていてワンピースと似合っている。


「美玖を待ってるのは全然苦じゃないから大丈夫。それに美玖の可愛い私服姿を1番早く見れるならいくらでも待つよ。今日のワンピースと髪型も美玖の可愛さがさらに増してるよ。」


「ありがとう❤️猛もカッコいいよ!今日は楽しい1日にしようね!」


俺の腕に抱きついてきた美玖の頭を撫でた。


「えへへ♪」


俺に頭を撫でられて幸せそうな顔をしていた。


「このままだと家に入ってイチャイチャしちゃいそうだし、そろそろデートに行こうか!」


「猛とお家でイチャイチャしたいけど、せっかくのデートだもんね!デートに行こう!」


俺達は腕を組んだまま歩いてショッピングモールに向かった。

もちろん途中で立ち止まってキスをしたりしてゆっくりと向かった。


イチャイチャしながらゆっくり歩くのも楽しい。


ショッピングモールに到着したのは1時間後だった。


「いやー、到着するの遅くなっちゃったなー。」


「仕方ないよ。私達が我慢出来なくてキスする為に立ち止まってたもん。猛がカッコ良すぎるから私も我慢出来ないんだからね?」


美玖はそう言いながら俺の頬にキスをした。


「いやいや、美玖が可愛すぎるからだって!美玖を好きな気持ちが溢れて止まらないんだよ。」


「猛に愛されてて私は幸せだよ❤️それで最初は何処に向かうの?」


「美玖のファッションショーは最後のお楽しみにしときたいから、まずはショッピングモールを見て回ろうぜ。」


美玖の洋服を選び出したら長い時間かかってしまうのを知っているから最後にしてウィンドウショッピングを提案した。


「猛っていつも真剣になって色々なお洋服を選んでくれるから時間かかるもんね。それじゃあ色々見て回ろっか!私アクセサリー見たいなー。」


「美玖に似合うアクセサリーあるか見てみるか!」


美玖がアクセサリーショップに立ち寄りたいというのでまず最初に立ち寄る事にした。


アクセサリーショップでは美玖が気にいる物は無かったからアクセサリーを見て回るだけでお店を後にした。


「猛。この香水柑橘系でいい香りだよ!匂いもキツすぎなくて私好きかも!」


「おっ、ホントだ。この位の柔らかな香りなら美玖の可愛さを阻害しないで引き立ててくれるんじゃないか?」


俺達は香水売り場でサンプル品の匂いを嗅いでいた。美玖は学校に行くときは香水は付けないけど、休みの日は香水を付けている。


匂いがキツすぎる香水は嫌いで優しい香りの物を好んでいる。


「柑橘系かお花の香りだとどっちが私に似合う?」


「うーん、悩むな……。俺は柑橘系の香りが似合うと思うな。花の香りはちょっと強めだし……柑橘系は優しい香りで、美玖の髪の匂いとも合うから俺は柑橘系が良いかな。」


美玖は柑橘系が好きでシャンプーの香りも柑橘系だから良い匂いがフワッと漂ってくるから好きだ。


キツすぎる香水を付けている女性がそばを通ると思わず距離を取ってしまう。何であんなに強い香りがする香水を付けるのだろう?


……女性の好きな香り事情は難しい。好みの問題というだけなんだろうな。


「猛は香りが強い香水苦手だもんね。私もあまり好きじゃないけどね。この位の香りが私は好きだなー。猛も気に入ってくれたから買ってきちゃうね!」


美玖は香水を持ってレジに向かった。

香水を買った美玖が戻ってきてから昼ごはんを食べる為にバーガーショップに入る事にした。

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