第4話 入学式よりもイチャイチャがしたい

入学式が終わった。

いつも思うんだけどさ校長先生って何であんなに長ったらしくしゃべんの?もっと簡潔にしてくれよ。


入学式が終わり教室に移動して教科書や体操着を貰って自己紹介をして今日は解散になった。


美玖の自己紹介のときは男子共がうるさかったなー。美玖はそんな男子達を見てすら無かったけど……。


一日目にして既に話しで盛り上がっている陽キャグループもある。

……さて、美玖はどうするんだろう?俺はこのまま帰ってモソハソの続きやろうかな。


考えていたら、美玖がこっちに来た。


「猛、かえろっ❤️」


美玖が俺の腕に抱きつきながら言った。

教室がざわざわした。まぁ、そうなるよなー。


「話とかしなくて良いのか?」


「……?どうして?確かに仲良くなりたいけど、それよりも猛が帰ろうとしてたから、一緒に帰ってお家でイチャイチャしたいじゃん。」


さらにざわつきが強くなった。違うんだよ?同棲なんてまだしてないんだよ?……まぁ、最近は美玖が俺の家にいることが多いけどさ。


「あっ、ちょっと待って。私は恋人で幼馴染の猛が大好きだから、告白とかされても迷惑なのでしないでください。というか、今告白しようとしてる人もどうせ、私の身体目当てだろうし、マジでやめてほしい。」


……いつもの可愛い声はどこにもなく、表情も心底ウザい奴らを見るような目で男子達を見ていた。

それに怯える男子達もいれば、もっと罵られたい!とか言って、ハアハアしてる奴もいる、

……後半の奴らヤバくない?


女子達から反感を買うかと思って心配してたけど、このクラスの女子達はよく言った!そうだそうだ!容姿で決めるな!など、好意的な反応しかなかった。

美玖が孤立することは無さそうだな。


「それじゃあ猛、かえろっ❤️」


「あいよ。帰ってお家デートしますか。」


俺は美玖と寄り添いながら教室を後にした。


一旦美玖が制服から着替える為に自宅に帰っていった。俺も部屋着に着替えてからゲーム機を起動させて、美玖を待っていた。


「猛、ただいま〜。」


美玖は細身のジーンズにピンクのワンピースを合わせた服装だった。可愛くて似合ってるんだけど、俺の家に来るだけなんだから、もっと楽な格好したら良いのに。


「お帰り、美玖。今日の服装も可愛いな。でもさ、俺の家に来るだけなんだから、もっと楽な格好でも良いんだぞ?」


「だって、オシャレが好きなんだもん。好きな格好を彼氏にも見せたいじゃん!それと、いつ猛に食べられても良いようにしときたいんだもん❤️今日はジーンズだから、ジッパーを降ろさないと触れないっていうのも、スパイスになって良いでしょ?」


美玖はイタズラな笑みを浮かべながら言った。その表情もまた可愛い!!


「美玖はオシャレが大好きだもんなー。オシャレな美玖は大好きだから、もっと見たいけどな。いつか、俺だけのファッションショーを開催してもらうかな。……いやいや!今日はモソハソをやるんだからな!?そういうことはシません!!……多分。」


「猛だけに色々な服装の私を見てほしい!やろやろ!!もちろん、モソハソもやるけど、私は今日腐った男達に見られちゃって穢れたから、猛に浄化して欲しいなー❤️」


美玖は俺の隣に座ってゲーム機を持った。

俺も美玖とゲーム内で合流した。


「確かにあの男子共、俺の美玖をいやらしい目つきで見てやがったもんな。夜のお楽しみにするとして、今はモソハソを楽しもうぜ!」


「猛はホント優しくて頼りになるから大好き❤よーし、今日も宝玉マラソンだー!!」


「俺も可愛くて、優しい美玖が大好きだよ。……宝玉マラソンが必要になり始めると、途端にシンドくなるよな。モンスターを沢山狩れるから、楽しいし、頑張りますかね!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る