第5話 休憩中でもイチャイチャは止めない

入学式から家に帰ってきて美玖とゲームをしていたが、流石にずっとは出来ない為、休憩を挟んでいる。


「む〜。欲しい宝玉が全然出ないよー。猛の方には出てるのにどうしてー!?」


「モソハソあるあるだな。求めてないやつには出て、欲しいやつには出てこないパターンな。」


そう、あれから2時間はマラソンしたのだが、出るのは俺だけで、美玖には出てないのだ。


ちょうど集中も切れてきたから、休憩にしてお菓子とジュースを食べたり飲んだりしながら、ゆっくり過ごしている。


「モソハソって楽しいけど、こういう物欲センサーあるあるとかはいらないよね〜。」


「まぁ、これも醍醐味みたいなもんだから。……なぁ、美玖さんや。」


「何ですかな?猛殿。」


俺の変な口調に美玖が乗ってきた。


「何故に俺の膝の間に座ってるんすか?」


美玖はゲームをしていたときは隣でピッタリとくっついていたんだけど、休憩してからは俺の膝の間に入って座っている。

可愛い美玖の柑橘系の香りや柔らかな身体がさらに密着されているから俺のアレがアレしないようにするのが大変なのだ!!


「猛の温もりに包まれたいから。」


即答かい!!


「それに猛だってさー、私を抱きしめてくれてるから良いかな〜って思って。」


「美玖が近くにきたら抱きしめたくなるじゃん。」


大変なのは確かなんだが、愛しい美玖が俺に密着してきたら、抱きしめてあげたくなっちゃうんだよな。


「……ふふっ。もう今は休憩中なんですけど〜?どうして、こんなにしちゃってるのかな?」


……すんません。耐えていたつもりだったんですが、無理でした。

美玖は分かってて、自分のお尻をさらに密着させてきた。


「愛しい彼女が密着してきたらこうなるだろ!!そう、これは美玖への愛情が爆発した結果なのだよ!!」


「開き直ったー。でも、そっかー。私の事をそこまで好きでいてくれてるんだ〜。嬉しいな。」


美玖は顔をこちらに向けて、キスをしてきた。キスも最初の頃はぎこちなかったけど、今では激しい情熱的な大人のキスをするようになった。


「……んっ。んんっ。……ふぁ、ねぇ、猛。私夜まで待てないかも?」


唇を離すと美玖が潤んだ目で見つめてきた。


「ダメだっての!!休み以外の日は夜だけにしようって約束だろ?」



「むう〜〜!!猛だって我慢出来ないくせにー!!」


「美玖に迫られて我慢なんて出来るわけないだろ?でも、約束は守らないとな。……ただ、約束したのはセッだけだから、他はノーカンじゃね?」


……とか言ってるけど、ただ単に俺が我慢出来ないだけっす。

俺の言葉の意味がわかった美玖はとても嬉しそうだった。


「そうだよ!他の事はノーカンノーカン!!」


美玖の同意も得られたので遠慮なくお触りしますか!!

俺たちはイチャイチャをする前の前哨戦としてキスを始めた。

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