第52話 夏祭りの終わり
「おーい!お待たせー!!」
「悪い!!待たせちまったみたいだな。」
俺と美玖が他愛のない話をしていると途中で合流したらしい4人が戻ってきた。
金澤と輝弘の距離は花火を見に行く時よりも近くなっていた。
「はあ〜……なんでアタシはコイツ(淳史)と一緒に花火を見なきゃいけなかったわけ〜?ちょー疲れたんだけど……。」
「疲れたのは濱谷自身が原因だろう?花火が上がる度に「キレイだねーー!!」とか言いながらはしゃいでただろ?」
「べっ、別にいいじゃんか!?花火が上がったらテンション上がるのは仕方ないって!?」
濱谷は疲れたとか言ってたから一瞬楽しめなかったのかと思ったけど……ちゃんと楽しんでいたみたいだ。やっぱりこの2人って相性いいんじゃね?
花火も終わって夏祭りそのものが終わった神社から訪れていた客達が家路に向かう為に歩いてきていた。
「……まぁ、濱谷がツンデレなのは今に始まった事じゃないから楽しんでたんなら結果オーライだろ。とりあえず俺達もゆっくり歩きながら帰ろうぜ。」
俺が人の流れている所を指差して言ったら濱谷が「誰がツンデレだこらぁ!?」と叫んでいたが皆気にすることなくゆっくり歩きはじめた。
「こらー!?無視するなー!?」
「相変わらず元気良いな濱谷。さっきまで疲れたとか言ってなかったか?」
「アンタは黙ってろ!!」
叫びながら歩いてきた濱谷に対して悪い顔をしながら喋った淳史を指差しながらギャーギャー言い合っている。
それを見ていた輝弘はため息を吐きながら
「……やっぱりお前ら仲良いじゃん。」と呟いた。
「「仲良くない!!」」
2人のシンクロした言葉が夏祭り後の余韻を残した神社に木霊したのだった。
「じゃあ、また遊ぼうぜ!!」
「2人も寄り道せずに帰るんだぞ。帰るまでが夏祭りだからな。」
「輝弘もまたちゃんと聴かせろよ!淳史は俺らの親か!?」
俺達は駅に向かう4人を見送ってから俺達の家に向かう為に駅に背を向けて歩き出した。お互いに浴衣だったのでいつもよりゆっくり歩いていた。
「今日は楽しかったねー。また皆で遊びに行きたいね。浴衣もレンタルして正解だったよね。」
美玖が俺と繋いでいた手をぶんぶんと振りながら言った。
「だな。祭りにはやっぱり浴衣だよなぁ。風情があって良いよな。」
「うんうん!返しに行く手間があるけど、やっぱりお祭りには浴衣じゃないとね。」
俺は上機嫌な美玖と今日あった夏祭りを楽しく話しながら家に帰った。
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