第57話 生徒会再始動
学校も通常通りの授業が始まって2週間が過ぎていた。夏休みでダラけてしまった身体もすっかり治り、生徒会も来月の学生にとってビッグイベントである文化祭準備で大忙しだ。
生徒会に加入した俺と美玖も忙しい日々を送っていた。
「美玖、部活の出店の申し込みはこれで全部だっけ?」
「うん。だいじょうぶ……あっ!?猛待って!?こっちもそうみたい!」
「マジか……まだこんなにあったのかよ。教えてくれてありがとう美玖!」
俺が出店の申し込みされた用紙の確認作業に追われていた。場所が被っていたり、出店する食べ物が同じだった場合の確認やらでバタバタしている。美玖も会長の手伝いや書類の確認作業で忙しく動いている。
「えーっと、たこ焼きに焼きそばは定番だな……はあ!?ケバブ!?なんの部活だ!!こんな難しそうなやつ出店申し込みしたのは!?……国際文化部?ちょっと直接聞きに行ってくる!!」
ケバブって確か肉の塊を串に刺して焼いた奴をパンに挟んで食う料理だったよな?さすがにそんな本格的にはやらないだろうけど、一応確認しとかないとな。
……トルコ文化のために本格的にやろうとしてたわ。せめてさー肉や魚野菜をサンドした物を売ろうよ。肉の塊や道具を揃えるだけで予算超えちゃうじゃんか。
「ああ〜!疲れたー!!」
「お疲れ、猛。今日も大変だったねー。」
「美玖もお疲れ。美玖の方が大変だったろ?会長の手伝いに予算確認まで手伝ってるんだからさ。」
今日の生徒会作業が終わり生徒会室で椅子に座って皆で休憩していた。
「あはは……私は大丈夫だよ。疲れはあるけど、麻美先輩達に比べたら負担は少なくしてもらってるもん。」
「……あれでまだ負担軽いんかい。まぁ、そうなのかもな。この惨状を見ちゃうと……。」
「あはは………皆お疲れだもんね。」
生徒会室を見渡すと屍と化した先輩達が机に突っ伏している。俺は身体を鍛えてるから身体を動かす仕事だから耐えられてるけど、うちの生徒会は女性ばかりだからこの忙しさはシンドイだろうな。皆優秀な人達だから、フットワークも完成されていてもイベントの準備は大変って事だな。
「明日も忙しいのかなぁ……。」
「文化祭が近づくにつれて忙しくなるみたいだよ。」
「マジかー……。」
「ふふっ、一緒にがんばろ?」
俺はこれからさらに大変な毎日が始まる事を知り逃げ出したくなったが、美玖だけを残して自分だけ逃げたくは無かったので改めて頑張ろうと心の中で誓ったのだった。
「……はあ、シンドイ。皆今日はお疲れ様。……これからさらに忙しくなるけど、今日はこれを食べてリフレッシュしてね。」
麻美先輩がゆっくりと起き上がり皆に声をかけてから机にチョコレートを置いてくれた。それから別の先輩が紅茶を淹れてくれてお疲れ様会が始まったのだった。
俺の幼馴染(彼女)が可愛すぎる!! @pazu-
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