第43話 急に出てきてすぐ振られるヒロイン。誰か救ってあげて(泣)
フフフ・・・賢治め。許さんぞ。もしかして、女の子!?的な俺の純情を返せ!許すまじ・・・
なんて考えながら、そこであたふたしている実行委員に話しかける。
「どしたの?欠員?」
「あ〜うん。そうなんだよね・・・。えっと、良かったら如月くんどうかな?」
「おk」
「すごい即答だね!!」
そのツッコミの速さ。普段の委員長とは違ってギャップがある。可愛いなぁ。ももの100分の1だけども。
いやだってさ、考えてみてよ?例えるとすると、女神と読モって感じ?格が違うから比べられないんよね。
「じゃあ、如月くん付いてきてくれる?」
「ん、了解。」
俺は彼女と森の方へ向かっていった。
◇◆◇
女子と二人きりだから気まずくなるかと思ったが、そんなことは全くなく、委員長のコミュ力で常に楽しかった。
「あ、そういえば昨日かっこよかったよ?」
「ん?なんの事だ?」
「だ〜か〜ら〜!昨日の夜の!」
「あ〜あれか。」
恐らく、昨日の夜のひと騒ぎのことを言ってるんだろう。あんまり目立ちたくないんだけどどうしよ・・・下手に委員長に目つけられると厄介だからな。
「いや、あれは安達がやったことだ。俺は関係ない。」
そう言うと、彼女はクスッと笑い。
「ふ〜ん。なんでそんな嘘つくのかな?私は全部知ってるよ?」
「全部ってなんだよ・・・」
「私は委員長だからなんでも知ってるのです!!」
「何その権限すご。俺にも半分恵んで・・・」
「如月くんは何を知ろうとしてるのかねぇ?むっつりスケベだからどうせHなことでしょ・・・」
「おいまて、委員長まで俺の事なんだと思ってるんだ!!!」
嘘だろ・・・俺そんな変態なのか?確かにもものことを愛し、もものことを愛し、桃のことを愛する男だが・・・大切なことなので(ry
いや、こう考えるとただの変態じゃね?
「・・・冗談だよ!そんなに真に受けないでよ〜。」
おい、それ俺がじじいになってからすんなよ。心肺停止になって死ぬかもだから・・・めっちゃドキッとするから!
「でも、本来わたしがやらなきゃ行けなかったいじめの問題を解決してくれるなんて。こう見えても感謝してるんだよ?」
その言葉を聞いて、俺は感動した・・・この子、なんてええ子なんや・・・。委員長を、産んでこんなに立派に育ててきてくれたお母さん、お父さん。ありがとうございます・・・この子はももに次ぐ国宝ですわ!
「いや、でもこっちも委員長頑張ってるの知ってるから。お礼なんて大丈夫だよ。いつも色んな人に気を使ってて、ちゃんとみんなをまとめてて。尊敬するよ。」
そう言うと彼女は少し頬を赤くさせて。
「あ〜あ〜!もし如月くんにももちゃんがいなかったら、私が貰ってたのにな〜。こう見えても君。モテるんだよ?」
「え?委員長・・・それって?」
彼女は俺の言葉を遮るように手を叩いて。
「ほら!到着!あとは頑張ってね!応援してるから!!」
と言い残して言ってしまった。
こんな所に1人にされるのか・・・ん?ひとりじゃない?あれは誰だ?
そう思うとその人は振り向いて。めちゃくちゃに聞き覚えの声を発する。
「ん、拓馬じゃん。どしたの?」
委員長・・・グッジョブ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます