第37話 幼なじみ、惚れさせる計画始動!!

「拓馬・・・分かってるだろうな?」

「あぁ。せっかく賢治が作ってくれたチャンスなんだし俺は活かしてみせる・・・!!」


◇◆◇

「は!?この林間学校でももをお前に惚れさせる!?」

「あぁ。頼む・・・助けてくれ・・・」


賢治は俺の真剣な表情を見て色々悟ったのだろう。賢治もガチの目になってくれた。


「じゃあ初日は登山だし、その登山でアプローチしてくか。」

「でも、山登りは班行動だろ?ももとは・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(33話参照)

「2・・・班?」


こう言うと彼女はニコニコしてこう言う。


「残念!1班でした!」


ファッ!?たまげたなぁ。おい、1班のやつ変われや。いや、変わって。いや、変わってください何でもしますから・・・

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「と言うわけで、ももとは別の班だったんだろ?」

「おう。そうだな。」

「じゃあ、どうするんだよ?」


賢治がニヤリと笑う。ニヤリって言うけど、こいつのニヤリは個人的にかっこいいと思ってるんだよな。漫画で言うサイコパスキャラのニヤリみたいな感じがあるからな。


「俺に任せとけ・・・」


◇◆◇

「いいか?まずは2班一緒に行くのを肯定させる。だが、それは割と簡単だ。」

「なんでだ?」

「みんな、ももと行きたいに決まってるからだ。むしろ、俺らがいっしょとなると他の班まで入ってくるかもしれん。」

「じゃあどうするんだ?」

「こういうのはさっさと行くに限る。」

〜〜

「よし、もも!行こうぜ!」

「いや、班行動じゃないの・・・?」

「なら一緒に行こう!」

「それやったら嫌な予感しかしないんだけど・・・」

「ダメ・・・か?」


俺は必殺のウルウル顔を出す。可愛いだろ?惚れちゃうだろ?

とか思ってた自分が恥ずかしい・・・


「ダメね・・・でも、後ろから勝手に着いてくる分にはいいんじゃない?」


なんだこの女・・・可愛すぎるだろ。惚れたわ(n回目)

さて、そしたら次の作戦に移るか・・・


〜〜

「いいか、誘えたら話をしろ。とにかくたくさんだ。」

「そんなのいつもと変わらなくないか?」

「いや、例えば、服装を褒めたり、性格を褒めたり。なんでもいいから褒めるんだ!」

「OK!」

〜〜

「も、もも。今日服可愛いね?」

「え?これ登山用のだけど・・・」


しまった・・・失敗!?なら、次の手!


「ももって天使みたいだよな!」

「それいつも言ってるよね・・・もう聞き慣れちゃったよ。ま、でもありがとね。」


よし!きいてるきいてる!それならここからどんどん攻めてけば・・・!


「おい、お前ら〜。班別行動だぞ〜。お前ら別れろ〜。」


このくそ教師!なんでこんないい時に来るんだよ!なんだ?裏からタイミング見計らってたのかよ!


「ん、じゃあ私たち先行ってるね!大伴もまた後でね!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「頂上ついた〜!!!」

「いや〜疲れたね!」

「ここで昼飯か〜」

「うぉーー!!すげぇ!!」


何だこの班・・・俺と賢治以外みんなこれっておかしいだろ。ってあれ?俺らより先に行ってるはずのももの班がいない?

俺らはおい抜かした記憶ないし、まだ昼飯食べ終わって下山するには早すぎる・・・


「わり、ちょっとトイレ行ってくるわ。」

「ん。行ってら・・・って、おい!トイレそっちじゃないぞ!そっち登山道だぞ?」


そんなこと分かってるって・・・

にしてもめんどくせぇな。はぁ・・・

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