第35話 この後めちゃくちゃカラオケした

と言うわけで俺を堪能する(?)ためにただいまスポッチャと呼ばれるところに来ております。(前話参照)


「なぁ・・・俺を堪能するのは分かるけど・・・なんでお前がいるんだよ!!」


「え、俺の事?」


その男・・・もとい賢治君は何も悪気のない顔をしている・・・


「お前しかいねぇよ。」

「え、なんで!?俺以外にもももいるじゃん!!」

「桃は特別枠。もはや家族だし。」

「え?ウチとあんたが家族・・・?調子に・・・乗んな!」


あれ、まだ家族じゃないんだ。じゃあ、もうすぐ家族になろうか(変態発言)


「ま、人数は多い方がいいだろ。」


いや、姉妹含めて5人だから。奇数だから。


「じゃあ、何やる?」


◇◆◇

〜テニス〜


「よし、拓馬!サーブ行くぞ。」

「うぃ。」

「えいっ!」


賢治は下から軽いサーブを出す。なんだこれ。決めていいのかな?


「おりゃ。」


あ、やべ。リターンエースしちゃったわ。


「俺じゃ勝てねぇよ!もも頼む!」

「任せなさぁい!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おい・・・あそこのコート見ろよ。」

「すげえ・・・なんだあのラリー・・・」


「さすがおにぃだね〜!」

「たっくんかっこいい〜!」


〜バスケ〜


「よし拓馬!行くぞ!」

「うんにゃ。」


なんだあのドリブル・・・取るか。


「っー!!なんでお前すぐ取れんの!?ってことでもも頼んだ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「すげえ・・・なんだあのコート」

「すげぇ・・・あのドリブルさばき・・・かっけぇよ。」


「おにぃ頑張れ〜!」

「たっくんファイト〜!」


〜卓球〜


「もう最初からもも任せた。」

「了解!今度こそ拓馬ボコしちゃうからね!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おいみろよあのコート・・・」

「おい、あそこスカウトマンみたいなのいないか!?」

「16対15ってどんな勝負だよ!!」



「ふぅ・・・一通り楽しんだな。」

「ね〜。やっぱりあんたには敵わないな〜」

「いや、お前が男だったら勝てなかったわ。」

「なにその男の方が強いみたいな偏見・・・」


あれ、これいい感じじゃね?どこからどう見てもカップルだろ!この2人きりの空間・・・

ん・・・?2人きり?


「あれ、賢治とかどこ行った?」

「え、あ。言われてみれば・・・。」


賢治が何か変なことでもしてるのではと疑い、姉に電話をかける。


「んなぁ、どこいるんだ?ってうるさ!」


めっちゃ大きい歌声が聞こえてくる。この声はみずき・・・?とタンバリンかな?


「お前らまさかカラオケいんの?」

「だって、たっくん達の凄すぎて私たちなんもすることないから・・・」


いや、俺堪能するんじゃねぇのかよ・・・

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