第22話 次はサービス回になるんでお楽しみにの回

何だこの状況・・・


「おにぃ!ほら、あーん!」

「拓馬先輩?ほらあーん。」

「ほ、ほら。あんた食べなさいよ・・・」

「如月先輩、あ〜ん。」


なんで俺は炒飯を4人からあーんされてるんだろうか・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

話は少し前に遡るのだが。


自分で作ったも炒飯を女子だけで食べてもらって、俺はそれを上から想像して腹を満たそうとしていたのをももに引き止められたから俺も一緒に食べることになった。

いや、俺これでまずスギィ!とか言われたら人生終わりだわ。マインドブレイクされて今後生きて行けないかもしれない。女子にカッコつけて飯作って不味いって言われたらもう今度こそ俺は引きこもりになるんだ!


「ほら、全員分皿に盛ってやったから持ってけ。俺は後片付けしてから食うから、先にくってろ。」

「え、それはさすがに気が引けるわよ。私達もなんかするよ?」

「いや、女子にそんなことをさせるわけにいかないだろ?」

「そんなことないけど・・・」

「まぁ、作った俺の頼みだ。少しくらいカッコつけさせてくれよ。な?」


そう言うと、何故か彼女は少し微笑んだ様子で。


「はいはい。分かったわよ。」


と、恐らく1週間ぶりくらいの俺に向けた笑顔を作ってくれた。あれ、俺炒飯いらないわ。今のでもう拙者は満腹でごわす。

まぁ、後片付けと言ってもそこまでやることはないから、フライパンを洗って、おたまを洗って、まぁその辺拭いたりで10分ほどしたら終わった。


「あ〜。疲れた・・・さっさと部屋戻って勉強しよ。あ、その前にさっきついでに買ってきた漫画読むか。最新号まだ読んでなかったし・・・」


って、あれ?そういやあいつらどこいった?っていうか俺の炒飯どこだよ!!まさかとは思うが・・・捨てた?「あなたなんか卑しい豚にあげる餌なんてないわよ!」的な?それはそれであr(

話を戻そう。食卓で食べてないってことはあいつらみずきの部屋で食ってるのか。食い終わったら下に持ってこいとだけ言っておこう

。楽しんでるこいつらから時間を奪うのはこっちとしても嫌だからな。


「おーい、お前ら食い終わったら下に皿持ってけよ。」


しかし、部屋からは音がしなかった。「シーン」とも言わなかった。おかしい。俺嫌われすぎじゃね?せめてみずきだけでもなんか言えよ、お兄ちゃん泣くぞ?号泣会見開いちゃうぞ?


じゃあ俺の部屋戻るか・・・ってもう察したんだよなぁ・・・残りの部屋でこいつらが自由に入れそうな部屋、そんなの1つしかないよな・・・


「お前らなんで俺の部屋にいんだよ!!」

「おにぃの部屋何気に初めてかも!」

「拓馬先輩はエロ本とか持ってないんすね!えら〜い!」

「あんたの事、少し見直したわ。」


おい、俺の扱い今までどうなってたんだよ。


「そりゃどうも。で、質問に答えろ。」

「そんなの、おにぃが可哀想だからだよ!私たちのために色々してくれてるから少しくらいご褒美を・・・と思ってね。」

「ご褒美ってなんだ?俺が炒飯食う所をお前ら4人で見るのか?そんなの食べ辛くて仕方ねぇわ。」

「いや、割とちゃんとしたご褒美っすよ先輩?期待しちゃってくださいね??」

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はい、回想終了。もし俺が時間止めれる能力使えたらここで止めて余生を過ごすのに・・・

これこそ至高よな。素晴らしいわ。


って、今回の話、なんも進んでなくね!?

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