第7話 放課後さいこう倶楽部
学校終わった〜!!やっと終わったよ!やっぱり3日間も行ってないと疲れるなぁ!!今ならなんでも出来そうだァ!!そうだ!今日はももに告ってみよう!今なら行ける!!
あっ、やべ。学校終わってテンションおかしくなってたわ。でも、この開放感は癖になるよね。っていうか彼氏いるのにまだ好きとかさすがにキモイよな。他に好きな人でも作るか?
そんなことを考えていると、
「拓馬先輩!賢治先輩!帰りましょ!!」
「お!いいぞ!みずきちゃん。帰るか!」
「お前ら仲良くなりすぎだろ。俺を置いてくなよ?」
「それはどうかねぇ?ねぇ先輩?」
「そうだね・・・最悪俺たち付き合っちゃったり?」
「それはないです。」
「俺からもありえないな。」
「2人とも即答かよっ!」
あれ?そういえばみずきのやつ、賢治のこと下で呼ぶようになってたっけ?まぁいいか。
「にしてもみずきちゃんほんと可愛いよな。なんでお前みずきちゃんと付き合わないの?」
「付き合うかっ!!兄妹だぞ!無理に決まってるだろ!」
「そんなことないよおにぃ!私たち付き合えるよ!」
「ダメだ!でも賢治にはやらん!」
「なんでだよ!!」
その後、通学路の半分くらいに差し掛かった時。不意にみずきは何かに気づいたような素振りを見せて。
「あっ!弁当箱忘れた!」
「みずきちゃん・・・さてはドジっ子だね?」
「おいおい。そんなこと言ってる場合じゃないだろ。どうする?皆で取りに行くか?」
「わりぃ。俺今日用事あるから無理だわ。すまねぇ。」
「仕方ないですよ!そりゃ賢治先輩にも用事くらいありますし!おにぃも先帰ってて!」
「え?俺も一緒に行くけど・・・」
「お姉ちゃんもいるんだろ?そっちにも構ってやれよ。」
「ん?あぁ。そういう事か。分かった!じゃあ先帰ってるぞ!ちゃんと帰ってこいよ!」
既に走っていたみずきに向かって俺は大きな声で言った。そしてもうひとつ・・・そんなに走るとパンツ見えるぞ?
でもあれ?賢治に姉が来たことまで話したっけか?なんか引っかかるな・・・まぁ考えても仕方ないか。
「なぁ、賢治。折り入って相談があるんだ。」
「なんだ?俺でいいなら乗るぜ?」
「じゃあ、このあと少しいいか?」
「ん?あぁ別にいいけど。」
なるほどな。そういう事か。これでも一応この学校でテスト結果は10位にはいるんだから頭の良さはなめるなよ。
「お前、みずきと何を企んでる?」
賢治の目が変わった。こいつの裏の顔って言うよりは本気の時の顔だ。
5時限目の休み時間にいなかったこと、賢治への呼び方が変わっていたこと、俺に姉がいること、分かりやすい。むしろあえてバレるようにしているとも取れるくらいだ。
「あ〜。バレちゃったか。でも、それは教えられないなぁ。」
「そっか・・・じゃあこの話はここまでだ。それじゃ・・・」
「待て!みずきについて少し話が・・・」
その時だった。
ピロン♪
ん?なんだ?
「近くのスーパーでなんでもいいので飲み物と今晩のおかずを調達してきてください。ちゃんとみずきと一緒に帰ってきてねd('∀'*)
〜姉より」
っと言う内容だ。その絵文字可愛いかよ。しかしこれはちょうどいい
「わりぃ。急用だ。」
「分かった・・・じゃあ夜少しいいか?」
「御意」
こういう時に使うものでは無いと思うけど、知りたての言葉は使いたくなる定期。
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「なんで私をここに呼び出したの?」
「さぁ。自分で考えてみてくださいよ。」
「え〜っと・・・わかんないんだけど・・・私何か悪いことしちゃったかな??」
「えぇ。それはもちろんですよ。」
ここの教室だけ明らかに空気が、なんというか恐ろしい、まさに七不思議になりそうな恐怖の教室化していた。
「大嘘つきの、栗原先輩?」
「う〜ん?なんの事かな?みずきちゃん・・・だっけ?」
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今晩のオカズ、コロッケかメンチカツで悩むな・・・
みずきのやつ、変なことに巻き込まれてないといいけど。
あれ?女の子だからオカズがサラダだったりするのかな!?家にいる過半数が女性だから、もしかして俺の食べたいもの食べられなくなるのか・・・
サラダはサラダでも食べるならサラダチキンがいいな。
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