第6話 雨降って地固まりすぎて踏んだら足痛くなる件
2時限サボって3時限目。俺と賢治は先生に怒られると思いながら教室に向かっていった。
しかし、廊下で先生とエンカウント!さて、俺はどうする?
・攻撃する
・逃げる
・無視する
逃げようかと思ったけれどもさすがにそういう訳には行かないため先生に謝りに行こうと賢治とテレパシー的な何かで決めた俺たちはそっちに向かっていった。しかし、先生は全く怒ることなく近づいてきて。
「辛かったな。よく頑張ったぞ。」
そう言って優しく撫でてくれた。
俺は別に30代の男の先生に撫でられて興奮する性癖ではないのだが、この撫ではかなり心地よかった。
そして、教室に入るともっと驚くべきことがあって
「拓馬!さっきはごめん!」
「如月・・・お前のこと知らなかったのにあんなこと言ってごめんな。」
「如月君・・・変なこと言っちゃってごめんね?」
と陽キャパリピーズが謝ってくれたのだ。おいおい、まだ1リットル涙あるからそういうこと言われると流しちゃうぞ?この教室俺の涙で濡らしちゃうぞ?
しかし、ももはこっちを向いてくれず。ほかの女の子と話していた。っていうかさすがに気まずすぎるからな。あとでLINEで謝っとこ。
3時限目、4時限目も何も無く終わって昼休みになった。
そういえばあお姉がお弁当作ってくれたんだっけか。頼む・・・美味しくあってくれよ。
そんな神頼みをしていると、
ガラララララ
「如月先輩!ご飯食ーべよっ!!」
ん?おかしいな。この学校に俺の事をご飯に誘ってくる後輩なんていないぞ?って言うかいつもはももか賢治と食べてたからそもそも誰も誘ってくれないぞ?
誰だろうと思ってそっちを向くとそこに居たのは・・・
「みずき!?お前ここで何してんの!!」
「えっ?何してるって言われても・・・それよりご飯食べましょ!」
待て・・・注目浴びるだろ!俺を恥辱で殺したいのか!?これが妹ですなんて言えねえよ!どんだけブラコンなんだよ!!
ん?あれ?おかしいなー。さっきまで俺に同情してた奴らから殺意を感じるぞ?なんでだろうなー。嫉妬の塊みたいな方多すぎるんだが!?お前ら俺に親でも殺されたのかよ!?
しかし、そんな中喋ったものが1人。
「誰だ・・・お前?」
賢治ぃー!!やめろ!昼ドラみたいな展開になりそうだからやめろっ!!
「あなたこそ誰なんですか!私はあなたには用はないです!」
「いや、俺は拓馬の大親友の賢治だ。お前が拓馬のなんだが知らんが拓馬と仲良くしているくせに、この俺を知らないのか・・・」
「あなたこそ!自称大親友のくせに私のことを知らないんですね〜w」
「おい!やめろやめろ!続きは中庭で弁当食いながらやれ!」
はぁ・・・この2人気が合わなそうだな。正直めんどい・・・
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〜数分後〜
中庭で食事を食べていた俺たちはいや、こいつらはどうなったかと言うと
「えっ!?みずきちゃん、拓馬の妹だったの!?」
「そうなんですよ!!大伴先輩が今日おにぃを慰めてくれたんですね!ありがとうございます!」
「いやいや、そんなの当たり前だよ!みずきちゃんこそ、失恋してた時に慰めてくれたんでしょ!?いい子じゃん!こんな子が妹なんて羨ましい限りだよ〜」
「またまた〜大伴先輩はお世辞が上手いんですから〜」
これもはや俺いらないだろ。お前ら仲良くなりすぎな。雨降って地固まりすぎな!!大雨警報出た後に、地面固まりすぎてもはやコンクリート化してるからね!
「LINE交換しときません?」
「いいよ!むしろ俺も言おうと思ってたよ!」
お前ら、付き合いたてほやほやのカップルかよ。爆発しとけ。
まぁ、これから楽しくなりそうではあるからいいか・・・
そんな中でも、未だにももの事を諦めきれてない自分もやはりどこかにいて、そんな自分を見て見ぬふりしていた。
5時限目が終わり、賢治をトイレに誘おうとしたけどいない。あいつどこ行ったんだ?
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「呼び出してすみません。大伴先輩。」
「いや、みずきちゃんからLINEが来てびっくりしたよ。で?要件は?」
「聞かせて欲しいことがあるんです。」
「う〜ん。言えることと言えないことはあるけどいい?」
「はい。それで構いません。」
「で、改めて聞くね。要件は?」
「栗原もも について。私に教えてください。」
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「賢治!お前どこいってたんだよ!」
「わりぃわりぃ。告られてた。」
「嘘つけ。まぁいいや。」
「嘘って決め付けるの酷くね!?俺泣くぞ!?」
わりとあお姉の料理は美味かった。だが、量が以上にあって、6時限目の現代文ほぼ寝てたのは秘密の話ってことで。
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