第27話 勉強会(音楽の)〜前編〜
「なぁ賢治、みずきそして塚本さん・・・なんで俺らカラオケ来てるんだよ・・・」
「え?いいじゃん、女の子とカラオケだぞ?拓馬も楽しもって!」
「そ、そうですよ!私、如月先輩とも仲良くしたかったですし・・・」
まず色々説明しなきゃいけないな・・・めんどくさ。
そもそも回想に入る前に、塚本さんって誰だよって人がいると思う。彼女は、塚本 咲 さん。これでピンと来た人はガチファンの称号を与えよう。分かんない人は第21話を見ようね。
塚本さんはこの間みずきの友達作りの時にももが連れてきてくれた子の内の母性がある方。これでみんな分かるだろ。分かんない人は21話~23話もう一回見てから出直してこい!!
◇◆◇
「なぁ賢治。あと2週間後、何があるか知ってる?」
「あ〜。キャンプの事?」
「それじゃねぇよ。キャンプの前に重大イベントがあるだろ?」
「え?知らないな・・・それってお前のやってるゲームとかの話じゃなくて?」
「違ぇよ!」
「あ、じゃああの姉妹の生r・・・」
「言わせねぇよ?」
なんで姉妹のそういうデリケートなことを俺が知ってるんだよ。もし俺が女子側でそこまで知られてたら通報するわ。兄弟でも容赦なくいくね。
「中間試験だよ。」
「え?何それ!?そんなのあったっけ・・・?」
「あ、間違えたw違ったわ。」
「だ、だろ?さすがにそんなに早いわけ・・・」
「中間考査の間違いだったわw」
悪いな賢治。俺が失恋で苦しんでるんだからお前も少しは苦しめ!
なんてクズな考えではない。こいつは結構バカだ。運良く平均行かないかなぁ〜って言ってるくらいのやつだ。赤点があるかないか、むしろ怪しいくらいのところだ。
「だから、勉強会でもどうだ?」
「いいな、賛成だ。なら、ついでにあの計画も一緒にしないか?」
「あの計画って?」
「みずきちゃんの友達増やしの計画だよ!」
「そんなこと本当に出来んのか?」
「もちろんよ!任せとけ!」
こういう時だけ、こいつは頼りになるんだよなぁ。頼もしいっていうか、押し相撲で後ろから誰かが支えてくれるくらいの安心感があるんだよな。やっぱ親友ってすげぇ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
って思ってたけど、
「ただのカラオケじゃねぇか!!何が勉強会だ!」
「なんだよ拓馬?うるせぇな。そんなんじゃモテねぇぞ?」
「うるせぇ。少なくとも俺は2人からはモテてるっての。」
「そうだな。じゃあ少し表出ろよ。」
急に辛辣すぎて草。ってかなんでそんなニコニコしてるの。怖いんですけど、あれ?俺は親友だよね!?そんな事しないよね!?
「でもせっかくだしなんか歌えよ。」
「俺、アニソンか有名な曲しか歌えないぞ?」
「有名な曲歌えるならいいだろ!それ歌えよ!」
「んじゃせっかくだし歌いますか・・・」
「き、如月先輩!頑張ってください!」
「おにぃ!頑張って!!」
そんな声援を胸に、俺はマイクを持って歌い出した・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます