第32話 Let's 楽しい中間
中間試験終わった〜〜!!
にしても、今までの試験回に試験が終わるところから始まることがあっただろうか?あるわけないな。つまり、これが最初・・・へっ。なんか嬉しい。
そういや、あいつはどうだ?
そう思い俺は賢治の方を見る。
あっ・・・これ死んでるやつだ。
◇◆◇
時は遡り、試験前日
「なぁ、賢治。こんな夜中になんだよ・・・」
「助・・・けて・・・」
「勉強を教えろと?」
「は、はい・・・」
「3万からな。」
「いきなり金かよ!?」
「どうする・・・?」
「なら俺の体で払うわ。」
「3回死んでこいや。」
お前の体なんて誰がいるか!というツッコミは心の中に留めつつ、俺は通話をビデオ通話にする。
「ほら、やるんだろ?早く数学開け。」
「ひゅ〜!イッケメーン!」
「周知の事実はいいから。んじゃ、ここから行くぞ。」
◇◆◇
「で、最終日はどうだったんだ?」
「バ、バッチリ・・・」
「うむ。なら良い。教えるのはこっちの勉強にもなるし、嘘の情報を教えるのも楽しいしな。」
「そうだな〜って、お前!!最後なんつった!?おい!聞いてんのか!!嘘だろ!」
なんか隣で変なのが騒いでるけども、そんなの気にしない。こんなの日常茶飯事だからな。
「テスト結果、楽しみだな。」
「お前はどうせTOP5くらいにいるんだろ?」
「ももには勝てないかな・・・」
「ん?そうか?今回はお前が1位だと思うけどな?」
「なんでだよ・・・」
〜試験結果発表日〜
「嘘だろ・・・」
「な?言ったろ?」
そこには、
1位 如月 拓馬
︙
3位 栗原 もも
︙
17位 大伴 賢治
「な、私があんたに負けたの!?なんでよ!」
そう言って俺の事ポカポカ叩いてくるももは天使。可愛いな。癒しだわ。
「なんでって知らねぇよ。」
「いや、ちゃんとした理由はあるね・・・」
「なんで賢治が知ってるのか知らないけど、なんでなの?」
賢治はニヤリと口を細めてこういう。
「拓馬がももに囚われずにちゃんと勉強したからだよ!」
「ん?どゆことだ?」
「つまり、昔はお前はもものことを考えたり、煩悩が凄かったから成績が低かった。だが、玉砕されたお前は勉強に打ち込めた。これだな。」
「ぜってーちげぇよ。」
「拓馬・・・私で何考えてたのよ・・・」
「なんでお前まで乗り気なんだよ・・・」
すると、ひとつの可能性が浮かぶ。
「あ、お姉ちゃんのスパルタ教育のせいかも。」
「絶対それじゃんかよ・・・」
「えっ!?ちょ、何それ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみに、みずきも姉のスパルタ教育があり、学年一位だそうで、俺たちは秀才兄妹として認識されたそうだ。
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