第3話 やっぱりすぐエロに持ってくのってほんと良くないよな()
冷静沈着。これは俺の座右の銘である。1回、あなたの座右の銘は?って聞かれたことがあったんだけど答えられなかったのが恥ずかしすぎて考えたんだよな・・・。片思いが実らなかっただけであんなに情緒不安定になってたやつが何言ってんだって思った奴いるよな。全くその通りだよ。自分で情けなくなってくる・・・
って、そういう話じゃない。そんなゴミみたいな考えは一旦捨てて、まずは状況を整理しよう。俺が持ってる情報は・・・
・こいつらは昔離婚した両親のうち母に着いて行った2人
・あお姉は胸が大きい
・この家に同居(?)するらしい
・みずきの胸もこれはこれであり
・我ながらうらやまけしからん
って!煩悩っ!!!!!
なんだ?俺もしかして寺で修行でもした方がいいんじゃないか?だけども聞きたいことは何個か決まったな・・・
「なぁ。俺の父はどこに行った?」
「ん?お母さんの家だよ?」
「お母さんってキャリアウーマンの?」
「そゆこと。」
俺の父は昔離婚していた。何が原因かは話してくれないし、とやかく聞くつもりもないから別にいいのだけど、離婚した母である広美さんはバリバリのキャリアウーマンなのだ。なんでうちの父と結婚したのか分からないくらい美人さんで、40とか50とからしいのに若すぎる・・・。
「まさか、よりを戻すのか?」
「さぁね?その辺はうちもお姉ちゃんも知らないよ。」
「そうね・・・私も戻せるものなら戻して欲しいんだけど・・・」
「なんかその言い方だと悪役みたいだな・・・」
「あ〜。やれるならやってみろ的な?」
「もー!仮にも私はお姉さんなんだしそういうこと言わないの!」
美人は怒ってる顔も綺麗なんだな。美人ってだけで現世TUEEEEやろ。そんなんチートやろ。ちょっとアプデ頼むわ。みんな美人にしてあげて。
ってまた余計なことを・・・こういう癖を改めなければ。質問と言えば、
「ところで、お前たち何歳なんだ?」
あっ・・・我ながらなんて失礼な質問をしたんだろうと後悔した。女性に年齢を聞くなんてなんて無礼…この間も、学校のおばさん教師に年齢聞いただけで説教されたしな。しかも1時間も。PTA訴えるぞって言われたけどむしろこっちが訴えてやろうかなんて今でも思うわ。ってそんなこと考えるな。今からダッシュでコンビニでハーゲンでも買ってきて機嫌直してもらうか?
と、俺が必死に慌てて打開策を考えていると、
「私は19よ?」
「うちは16!」
あれ・・・すんなり答えてくれた。やっぱ身内だといいのかな?でも一応謝っとこ・・・
「あっ、ありがと。でもごめんな。女子に年齢聞くなんてそんな野暮なこと。」
「いいのよ、たっくん。私たちはたっくんの質問ならなんでも答えるよ?」
ん?今何でもって。ならサイズを・・・いや、エロいのじゃないぞ!?決してそういうのは俺は求めてないぞ!俺はこれでももも一筋だしな。
「そうだよ!おにぃ!私の年齢覚えた?」
「みずきは16だろ?今年で高一か・・・俺の一個下だな。」
「そうだよ!そうだよ!」
なんだ?みずきのこの興奮ぶり・・・どういうことだ・・・?
あれ?引越し?高一?まさか・・・
「高校・・・同じ?」
「うん!もちろん同じだよ!」
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか分からないが、一つだけわかる。
「はぁ。疲れるんだろうな…」
「ちょっ!?おにぃ今なんて言った!?」
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