概要
僕は知識を食べる、君たちは人を食べる、彼は友を。食べたかった。
60年前。文化人類学を志す青年、イオは人食いの有角人「魔族」実地調査のため、古霜帝国〝ザデュイラル〟へ渡った。
孫娘に語って聞かせるのは、カズスムクとタミーラク、一番食べたい相手を食べられない食人鬼の物語。
異世界異文化交流カニバリズムファンタジー!
※本作は北阿古霜帝国民族誌 人食いと鳥かごのザデュイラル(https://kakuyomu.jp/works/1177354054890489396 )の改稿版です。くわしくはこちら近況ノートにて(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/1177354054914174394)。
【必読! 注意事項】
●本作の人肉食は「合法下で合意のもと行われる架空の文化習俗」であり、現実の犯罪行為を推奨するものでは
孫娘に語って聞かせるのは、カズスムクとタミーラク、一番食べたい相手を食べられない食人鬼の物語。
異世界異文化交流カニバリズムファンタジー!
※本作は北阿古霜帝国民族誌 人食いと鳥かごのザデュイラル(https://kakuyomu.jp/works/1177354054890489396 )の改稿版です。くわしくはこちら近況ノートにて(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/1177354054914174394)。
【必読! 注意事項】
●本作の人肉食は「合法下で合意のもと行われる架空の文化習俗」であり、現実の犯罪行為を推奨するものでは
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!愛のかたちとしての食人
フィクションにおける食人といえば、往々にして、戦慄と恐怖、猟奇の匂いをまとわずにはいられない題材です。かのハンニバル・レクター博士の恐怖の晩餐、あるいはケッチャム『オフシーズン』で描かれる地獄の祝祭……そこにおいては、食われるものに一切の尊厳はなく、食人という行為は、食われる者に対する究極の支配のかたちとしてあらわれます。それは、はなはだしく寒ざむしいものです。
それに対して……本作で描かれる食人行為は、非常に“暖かみ”がある。無論、人間を食らうという行為の持つ容赦なさは具体的に描かれますが、猟奇の匂いはない。人が生きるための、生き続けるための営みとしての食人。そしてまた、それは、食べられる…続きを読む