何が良いかってまずタイトルが一行なのがいい。
そして、それに作品の全てが集約されてるのが素晴らしい。
内容は
今流行りの、というか
ラノベ全体のメジャーな方向性とは全く真逆を向いていると言っていい。いい意味で。
よくあるこの展開だとこうなるだろう、
という大方の予想を大体裏切ってくれる。
ん?いやいや、ちょっと、え?
ってなる事も度々だが、
それはキチンと後で説明されるので安心して読んでくれて良いです。
1話1話に込められた
圧倒的な文章量と筆力、
無駄のない文字の圧と波によって
常時クライマックス。
ダークファンタジー好きの方に特におすすめ。
ていうか、何故評価が300台なのか。
最低でも5000はあっていい。
みんな読んでくれ、頼むから。
合わないと思っても123話までは読んでほしい!
個人的には今までの読書経験全体で一二を争う小説です。
まず惹きつけられるのは「生存競争での最強の姿・あり方」と「そんな最強が生まれてしまうようなあまりに厳しすぎる環境」の描写です。
その後、「最強」となった主人公を取り巻く様々なキャラたちの思惑や活動がいくつもの伏線とともに展開していき、どんどん壮大な流れになっていきます。
その流れの中で何人もの魅力的なキャラが掘り下げられながら出てきて、ますます引き込まれていきます。
この流れと描写とスケールを一貫したテーマを軸にして書かれており、ファンタジー的な楽しみに止まらない味わいを加えてます。
さて、今更ながら是非とも読んで欲しい方は以下の通り。
・設定集が好きな人
・厨二心をいまだに持ってる人(私のことですが笑)
・連載マンガとかを考察しながら読むのが好きな人
・推しキャラを探してる人
・哲学的なことを考えがちな人
少なくとも上記のどれかに当てはまる人は再読するたびにハマっていく作品です。
もちろん私も年単位で再読を繰り返しながらどハマりしてますし、時が経つほど新たな魅力に気がつくほどです。
P.S.
長く読ませていただいてる作品に感謝の意も込めて筆を取りましたが、私の知性ではこの作品の魅力をほんの数%も伝えられてないことがひたすらにもどかしい。
ただ、それくらい魅力に満ちているので、安心して読み進めて欲しい。