26話 ステータス確認
妾は無実と言う母さんを横目に、僕は改めてステータスの確認をする。
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名前:ルイン・ウル・ドラグーン
種族:
年齢:15歳
Lv:1
HP:1265/1265
MP:286780/286780
SP:14980/14980
STR:B
DEF:C
INT:S
DEX:C
AGI:B
LUCK:S
スキル:<アルベイン流剣術:Lv3><身体強化:Lv6><魔闘術:Lv8><竜魔闘術:Lv3><変化:Lv10><隠蔽:Lv6>
魔法:<精霊魔法:Lv5><竜魔法:Lv7><時空魔法:Lv4><生活魔法:Lv5>
耐性:<全耐性:Lv3>
加護:<破壊神の加護>
称号:<破滅竜><転生者>
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このスキルにある<アルベイン流剣術>と言うのは、おそらくアレックスさんに数日間だけ教えて貰った剣術の事だろう。
まぁ、数日だけ教えて貰ったが後は我流だからスキルレベルが低いのは納得がいく。
そして、身体強化…まぁ、コレに関しては魔力のみの強化って話だから納得出来る。
その証拠に、母さんの言う真なる身体強化と言うのは、闘気と魔力を混ぜた身体強化でそれに対応しているであろう<魔闘術>と言うスキルのスキルレベルは身体強化よりも上のLv8もある。
一応、闘気と魔力を混ぜ合わせ使う魔闘術は、覚えてからずっと使いまくったりしていたので納得のいく結果だと言えよう。
それに、
ちなみに、余談ではあるが未だに駄等ゴニックオーラの扱い何故か苦手のままである。
その他のスキルで気なると言えば<変化>ではあるが、コレに関しては昔、母さんが僕を人間の姿に変化させたまま固定してい所為だと思われる。
まぁ、15年もの間、ずっと変化したままだと考えればスキルレベルが高いのも肯ける。
魔法に関しては<精霊魔法>と<竜魔法>と<時空魔法>、それから<生活魔法>がある。
ただ、残念な事に精霊魔法なんて覚えた記憶はない。
「母さんアリス、母さんが教えてくれた魔法って精霊魔法なの?」
「何の事じゃ?妾がお主に教えたのは普通の魔法と竜魔法じゃぞ?」
と、言っているので疑問が残る。
まぁ、微精霊を使役してゴーレムなんてのも使っていたから、母さんの教えてくれたいた普通の魔法と言うのは、精霊魔法なのかもしれない。
そもそも、人族が扱う魔法は、弱いと言っていた母さんの事…母さんの弱くない魔法が、精霊魔法だったとしても不思議ではないだろう。
他にも冒険者なら荷物を運ぶのが大変だからと無理やり教えられた<時空魔法>…とは言え、確かに母さんの言う通り収納魔法は便利だと思う。
何せ、魔力の
その結果、家一件分程の物が簡単に収納魔法の中に収める事が出来るのだから…。
それから、<耐性>…これに関しては本来、僕は竜族だからだろうか?
まぁ、種族としては母さんが言う竜族ではなくドラゴニュート…竜人族みたいだが…。
問題なのは加護と称号だ。
<破壊神の加護>、それから<破滅竜>である。
「母さん、破壊神の加護って何?」
「そ、それは…わ、妾の子である証と言うか、漢族の証と言うか…じゃな…。」
「ごめん、何言ってるか分からない…。」
「わ、妾が破壊神と呼ばれてる竜なのじゃ!
その為、その子供であるお主に加護が付いてしまったのじゃ!」
「マ、
でも、母さんが破壊神と言うのは、何度か聞いた事があるような…。
「す、すまぬのじゃ…。」
「い、良いよ…わざとじゃないんだろ?」
「勿論じゃ!」
「ちなみに…称号の<破滅竜>って言うのは?」
聞いてはいけないと思いつつも、自分の事なので聞いてしまった。
そして、それは予想通りだったと言えるだろう…何故なら…。
「それは、お主が破滅竜だからじゃな。」
さらっと、とんでもない無い事を口にする母さん。
あまりにも何でも無い事の様に言う物だから、思わず思考が停止する。
え?誰が何だって?
『それは、お主が破滅竜だからじゃな。』…母さんが言うお主と言うのは、僕の事だよな?
つまり、僕が破滅竜?いや、それ以前に破滅竜って何なんだって話だ。
「母さん…破滅竜って何なの?」
「…わ、妾の眷属で、己が身を滅ぼす程の力を秘めた、我と対を為す事の出来る竜…なのじゃ…。」
「…………。」
つまり、自分でも制御出来ず、滅んでしまう程の力を秘めていると言う事なのか?
幾ら僕の目指すS級冒険者と言う物が化け物だからって、そんな力を人の身に宿すとか、ありえんだろ…。
だが、逆を言えば、それだけの力を秘めているのだからS級冒険者も夢ではないとも言える…。
果たして、どちらが良いのかは分からない…が、今更変更なんて出来ないのだから、諦めるしかないだろう…。
それにしても、予想外だったHP/MP/SPだ。
何せ、Lv1にも関わらずHPが1265もある。
通常、人族だとLv1だとHPは20~30程度だと言われている。
まぁ、HPに関しては僕が竜族…竜人族と言う事で生命力が強いのだろう。
更にMPだが…286780もある…文字通り桁が2桁も3桁も違う。
もはや、次元が違うと言っても過言ではないはずだ。
もっとも…逆に言えば、生まれた時から意識を失うまで何度となく使い続けた結果だと自信を持って言える。
ついでに言うならSPは14980だ。
多分だが、これまでの警官からSPと言うのがスキルを使ったり闘気を使ったりする為のポイントなのだろう。
そう言う意味では魔闘術で何時も限界まで使い続けていたからこその数値だと自信を持っている。
もしかしたら、これは<破滅竜>だから限界以上に育ったのかもしれないが…。
まぁ、STRとかの数値に関しては力とか何で個人差はあるが、INTがSなのは魔法を使いまくったからだと思う。
それ以外ではLuckがS…つまり、幸運の持ち主と言う事だ。
そう考えれば、まんざら悪い人生では無いのかもしれない…。
「みんな…ステータスは、ちょっとアレだったけど前から言っていた様に僕は冒険者にありたいと思う。」
「あぁ、ルウドは昔から冒険者になるんだと言っていたからね。」
「そうね、冒険者はルウドの夢だったものね。」
「お母さん、お兄ちゃんの夢は只の冒険者じゃなくて、S級冒険者だよ?」
「あらあら、そうだったわね。」
そう、妹の言う通り僕の夢はSランク冒険者なのだ。
「うん、僕はS級冒険者になるのが夢なんだ。
だから…僕は村を出るね!」
「あぁ、分かっているとも…ルウドは我が家の誇りだ。」
「お父さん…。」
「さぁ、そうと決まれば、すぐに準備をしなさい。
その間、私はお母さんと話があるから…。」
お父さんはそう言うと、自分の部屋へと移動してしまった。
「お母さん、お父さんどうしたの?」
「さ、さぁ…どうしたのかしらね?あはは…。」
お母さんはそう言うと、お父さんの後を追う様にお父さんの部屋と入っていく。
あの様子だと、母さんは何か知っている様だけど…いったい、何があったのだろう…。
「お兄ちゃん、私…お兄ちゃんの準備手伝って良い?」
「あぁ、もちろん良いけど…みんな、急にどうしたんだ?」
「何でもないよ…うん、何でもない…。」
いや、何でもない様には思えないんだけど…。
「ルウド、街までは妾が送ってやるから、安心するのじゃ。」
「そっか、ありがとう母さん。」
皆の様子が何か腑に落ちない物の、こうして僕は妹を連れて街へ行く為の準備を始めるのだった…。
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