概要
ぜひよろしくお願いします!
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ある夏、風俗嬢によってボーイが殺される。
女たちは誰が何を行ったのか理解しないままに互いを庇い続け、事態を悪化させていく。
そこで何があったのか。なぜ誰も止めなかったのか。
非日常の中で日常を生きようとする女たちと、それを見つめる一人のボーイ。
それぞれの視点から徐々に見えてくる「ほんとうの犯人」と「その死体」を彼女たちはどうするのか。
4人の風俗嬢と1人のボーイによるホワイダニットをめぐる物語。
簡単に言うと、風俗嬢がボーイを殺してもちゃもちゃする話です!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!わかる人にしか共感出来ない絶望が美しくて鮮烈だと思う
ニコの絶望も、綾乃の絶望も、ユリアの絶望も、リンカの絶望も、真の絶望も、
優劣を付けるべきじゃないし、等しく彼女達の心を殺した絶望なんだと思う。
ただそういう風に心を殺した女の子達が、それでも楽しみとか尊い何かを見つけて同じ世界を共有しようとしているのがとても良かったです。
誰にも同情する権利なんてないし、理解されなかったとしても。
彼女達の中で、分かり合えずとも寄り添いあえたなら、それが救いになると良いし、なって欲しい。
読み切った後にはそういう確かな鮮やかさがあってそれがとても尊いものだと思いました。本当に、鮮やかでした。
コミカライズで数話読んでから原作があると知りこちらに流れてき…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読めて良かったと心から思いました。
風俗店で起ったある殺人事件から物語が始まります。
風俗嬢とボーイ一人一人の目線から一つの事件を見つめて語られ、事件の正体が霧が晴れるように段々と輪郭が現れていきます。
その過程に含まれる、彼女ら一人一人の爆発しそうな想い、どうしても抱かざるを得なかった感情、優しさ、哀れみ、その人がその人であって欲しい気持ちなど、一人一人にある切実な思いがひしひしと伝わってきて、登場人物全員がとても愛しかったです。
この世の中のどこかに本当に存在していそうな彼女、彼らの幸せを祈りながら、読んでいました。最終的にあるのは絶望のような気がするのに、なぜか底抜けに明るくも感じ、それがすごく悲しくて、でも最高でした…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とにかく引き込まれました。
人物一人ひとりがしっかり描かれ、また心情•風景とも生々しく鮮烈に表現されていてとにかく読んでいる間登場人物と同じ時間軸を過ごしている気持ちになりました。ネット小説にこんなに引き込まれたことは、今までなかった。
時間軸とメンバーが複雑なこともあり、是非紙でじっくりと読みたいな、という気持ちです。(行きつ戻りつ、確認したくなる展開です。)
登場人物たちの未来が良いものであることを願わずにいられない。作者の方自身もこの人物たちを愛しているからこそ、ここまで繊細な心の描写ができるのではないかと感じました。
今朝一気に読み終えました。良い読書体験をありがとうございます! - ★★★ Excellent!!!肉体もメンタルもすり切り寸前な風俗嬢たちの殺人群像劇!
ある夏の夜に風俗店で一人のボーイが殺された。容疑者は事件の直後に店から姿を消した風俗嬢4人と1人のボーイ。彼女たちの中で本当にボーイを殺したのか、そしてなぜ他の4人は真犯人をかばって失踪したのか。
本作で重要なのは誰が殺したのか、どうやって殺したのかといった部分ではない。何より注目すべきは事件に至るまでの主人公たちの心理である。
本作は群像劇形式になっておりスポットが当たる登場人物が順番に代わっていく。それぞれ性格が全然違うのに、揃って心に薄暗いものを抱え、しかもそれを隠すのが皆上手い。おかげで互いのことを思っているはずなのに思いは平気ですれ違い、真実はますます混迷の渦へ。
また、バッ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人を殺すことが悪ではないと思った物語は、読んだことがありませんでした。
人を殺すことが、悪ではないと思った物語は、読んだことがありませんでした。
それぞれに深い闇を抱え、その闇ゆえにこの店にたどり着いた女性たち。
彼女たちは、屈託なく、時に明るく。激しく泣き叫んだり、嘆き悲しんだりなどしないのです。
そんな感情表現は一切ないのに——淡々としているようにも見えるその会話、仕草、行動から、深い傷を受けながら人生を歩く彼女たちそれぞれの痛みが、深く深く抉り出されていく。
そのことに、読み手もまた言葉では表現することのできない強烈な感覚で心を揺さぶられていきます。
何を憎いと思うか。何を幸せだと思うのか。誤りとは、正しいとは。——それは、親から学ぶことでも、教科書や…続きを読む - ★★★ Excellent!!!寂しさと向き合うことは、あまりにも困難でつらい……。
この作品のキャッチコピーには、『風俗嬢がボーイを殺して廃校でひと夏を過ごす話』との文字が踊る。
シンプルなキャッチは、見る者の心に引っかかる。
このキャッチにひかれて、ココまでたどり着いた人も多いと思う。
この小説は、キャッチコピー通りの物語だ。
本当にそれだけの物語なのだ。
嘘偽りなく、過不足なく、それだけの物語だ。
それなのになぜ、この物語はこんなにも魅力的なのだろうか。
どうしてこれほどまでに、心をかき乱すのだろうか。
不器用にしか生きられない女性たち……
彼女たちの寂しさが、たまらないほど愛おしい。
現代を生きる人達の多くは、寂しさを抱えている。
社会的な共同意識は薄まり、個…続きを読む