下手な言葉が出せません。すごい。抜群にすごいです。言いたいことはこれに尽きてすばらしく、すさまじいものを読ませてもらってありがとうございます。だけです。
歴史、特に現代史と映画が好きな婆です。ペンネームは大好きな映画監督、小栗康平氏の愛すべき珠玉の一本「伽耶子のために」からいただきました。紅花と牛肉と米の國から…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(2089文字)
風俗店で起ったある殺人事件から物語が始まります。風俗嬢とボーイ一人一人の目線から一つの事件を見つめて語られ、事件の正体が霧が晴れるように段々と輪郭が現れていきます。その過程に含まれる、彼女ら一人…続きを読む
人を殺すことが、悪ではないと思った物語は、読んだことがありませんでした。それぞれに深い闇を抱え、その闇ゆえにこの店にたどり着いた女性たち。彼女たちは、屈託なく、時に明るく。激しく泣き叫んだり、…続きを読む
この物語はホワイダニットミステリーであり歪んだラブストーリーであり、壊れた女達の青春群像劇なのだけれど、ここでは物語の全篇に漂う「愛しき疎外感」という視点からついて語りたい。むしろ、もう勝手に語らせ…続きを読む
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