概要
少年たちは異世界を渇望した。その先にある絶望を、彼らはまだ知らない。
主人公、木村ケイトと愉快な仲間たちは、見た目悪くないのにオタク系という性(サガ)というか業(カルマ)によりひっそりとディープな世界を生きていた。
クールだけど中二病の自称魔術師。TRPGで美少女キャラしか使わないいかついマッチョマン。紅一点は腐ってるし。後輩君は女の子にしか見えないショタ枠だ。
そんなこんなで、彼らは今日もいつものように学園で馬鹿をやって楽しく過ごしていた。
しかし、彼らにはそれぞれ隠された悩みがあって……。
――逃避願望を持つ彼らはやがて異世界転移に巻き込まれてしまう。
彼らに待っていたのは無双などではなく地獄のように過酷な現実。
果たして何人、無事に生きて帰ることができるのだろうか……。
前半はオタク系あるある日常学園コメディ。中盤からは青少年の悩みをテーマにした
クールだけど中二病の自称魔術師。TRPGで美少女キャラしか使わないいかついマッチョマン。紅一点は腐ってるし。後輩君は女の子にしか見えないショタ枠だ。
そんなこんなで、彼らは今日もいつものように学園で馬鹿をやって楽しく過ごしていた。
しかし、彼らにはそれぞれ隠された悩みがあって……。
――逃避願望を持つ彼らはやがて異世界転移に巻き込まれてしまう。
彼らに待っていたのは無双などではなく地獄のように過酷な現実。
果たして何人、無事に生きて帰ることができるのだろうか……。
前半はオタク系あるある日常学園コメディ。中盤からは青少年の悩みをテーマにした
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それぞれの苦悩を抱えて異世界に逃げた彼らだが……?
前半はまさに学園ドラマ。
主人公たちが楽しそうにTRPGなんかをやっている描写はほっこりしました。賑やかで、穏やかで、平和で、悩みなんて何もなさそうな彼ら。
中盤になってくると、実は彼らは彼らなりにリアルな悩みを抱えていました。
主人公は両親の喧嘩が絶えず、その友人も夢を否定され、上位の成績を維持するようプレッシャーをかけられ、家族を事故で失い……などの超シリアスな展開に。
前半までの平和さは一体どこへ?
さらに後半になってから本番の異世界転生を果たしますが、これもチートなんて何もなしにハードモード全開。
さらに友人は無残にも殺されてしまうし……辛すぎるこの展開。
そんな温度差で風邪引…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ライトでない、異色の作品
ただのオタクの生態を描いたライトノベルと思うなかれ……
長い! とにかく日常が長い!
何かを匂わせるプロローグから一転、続くのは主人公と仲間達の掘り下げ。
その文量は、様々な事情とコンプレックスを抱える登場人物たちに感情移入させるには十分過ぎるほどだ。
もしかしたら、ここで読むのを止めてしまう人もいるかも知れないがそれは非常にもったいないと言えよう。
何故なら、五章から大きく動く事になる本作は、ここからが作者の腕の見せ所と言っても良い。
緩から急へ。
静から動へ。
引き寄せられるように一気に読まされてしまう圧倒的な描写力と筆力。
物語が始まるのはココからだ。