floating pallet

 格闘ゲーム界に激震を走らせたアーケード格闘ゲーム『北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝』は格闘ゲームに親しんでいなくとももしかすると聞いたことがあるかもしれない。既存の格闘ゲームからはかけ離れたパワー、スピード、システム、そしてバグ。じゃぱり史上、もとい北斗二千年の歴史の中で最も華麗な技を持つ男、トキがその力を存分に発揮しているゲームとして有名になっている。


 そんな核戦争後の世紀末を思わせるような戦いをまだあどけなさの残る少女たちが繰り広げる格ツクゲームがある。それが彩殿道雅あやどのどうが氏製作の『floating pallet《フローティングパレット》』だ。


 もう一度断っておくが、世界観は決して北斗の拳ではない。うら若き少女たちが理の外から来るものと戦うというローファンタジーものである。ヴァンプリ勢の私も真っ青のパンモロ、微エロ要素はあるのだが。


 ゲームシステムはシステマチックビジョン(チェーンコンボ)を持つ連続コンボが特徴のゲームなのだが、それを支えているのがブーストである。これは様々な行動をキャンセルして指定した方向にダッシュするというものだ。同様のシステムを持つ格闘ゲームはある(北斗のこの一つである)のだが、これの溜まりがとても早い。立っていても溜まる。コンボを入れているときも溜まる。使ってもすぐに溜まりはじめる。とにかく全キャラブースト使い放題なのである。


 しかも効果はとても高く、ガードされたときのフォロー、地上から飛び上がって高速中段で相手を崩す、コンボを伸ばしてダメージをアップすると多種多様だ。しかもコンボ中も変わらずブーストゲージが溜まっていくため、ブーストを使ってコンボを繋げたらその時間でブーストが溜まる、という永久機関となる。


 そのため使用可能な全11キャラクターがほぼ即死コンボを持ち、しかもコンボ難易度も低めでゲージ条件も緩いというものすごいバランスになっている。小足か昇竜か投げが入ったら相手はそのまま死、くらいではこのゲームではやや攻撃性能に問題がある、と言われかねないのが恐ろしいところである。


 現在は日々対戦しているというプレイヤーは少ないようだが、wikiの充実ぶりからわかるように熱狂的なファンは多い。twitterなどで「フロパはじめました」と言おうものなら対戦を心待ちにしているプレイヤーたちが手ほどきをしてくれるだろう。


 余談ではあるが、このゲームのラスボス「ルトワ・エゥート」の超必殺技「セイクリッド・インストール」はある方面でとても有名である。ここでは詳細の明言は避けさせていただくが、検索される場合は自己責任でお願いしたい。

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