格ゲー雑記

キャラを選ぶ、という話

 前項までで簡単にではあるが、私が触ったことのある格ツクゲームを紹介した。格闘ゲームは自分の入れた入力がそのままキャラクターの動きとなって画面に反映される。その性質上その人に合った格闘ゲームは変わってくるので、紹介していないものも含めてお気に入りを探してほしい。


 ここからは私の格闘ゲームについての覚え書き、愚痴、そして誰かの役に立つかもしれない文章を気ままに書いていくことにする。より格闘ゲームに踏み込んだものになるので、ぜひ格闘ゲームをプレイしながら読んでいただきたい。


 さて、はじめて格闘ゲームを起動して、私たちはまず大きな悩みに直面する。そしてそれは格闘ゲームにおける最大の楽しみの一つだと言えよう。キャラ選びである。


 用意されたプレイアブルキャラクターの中から一人を選んでゲームを始める。その過程はともすればこれから先の格闘ゲームライフを左右するかもしれないのだ。ではどういう風にキャラを選ぶのか。それは人それぞれに方法があるだろう。


 まずは性能で選ぶ方法。キャラにはそれぞれ個性のある技がある。技の強さやゲームシステムとの噛みあいでいわゆる強キャラ、弱キャラと分類される。強キャラは勝ちやすいというだけではなくゲームシステムとよく馴染んでいて強い、という場合があるので、ゲームを理解するうえでも役に立つ。


 それから自分好みの技を持っているか、ということも大切だ。飛ばせて落とす、固めて崩す、飛び道具をたくさん使って遠くから戦う、スピードで翻弄する、コマ投げでダメージレースに持ち込む。長年培われてきた格闘ゲームの歴史の中である程度テンプレと化したキャラ性能は存在する。他のゲームから試しにやってきたプレイヤーが入りやすくするためだ。いくらか格闘ゲームをプレイして自分の好みがわかってくると、とりあえず最初は、と決めやすくなってくる。主人公は波動昇竜型が多いだとか、大柄のキャラはコマ投げがあり体力が高い、忍者はスピードが速く体力が低いといった特徴があるのもある意味お約束だ。


 また突進技が欲しい、昇竜が欲しいといった特定の技を持っているかでも決められる。私は特に対空攻撃が好きなので上に判定の強い技を複数持っているキャラがいるととりあえず使ってみるようにしている。


 もう一つの方法は見た目で選んでしまうことだ。特に初めての格闘ゲームならこれが一番いい。事実私はロングヘアーの清楚な女性キャラが好みなので、ヴァンプリを始めたときにあまり手に馴染まなかったが御殿谷みとのやサキを選択した。他にも男の娘やカラーバリエーションに好きな色であるピンク系があるとついつい選んでしまう。格闘ゲームは長くキャラと戦っていくことになるので、やはり好きだと思えるキャラで一緒に成長していくのが楽しいのだ。


 そして身も蓋もない話になってしまうが、キャラ選びのもっともいい方法は、全てのキャラを一度は使ってみる、ということである。数が多いとそれだけで大変だが、アーケードモードを軽く挑戦してみるくらいの気持ちでちょっとずつやってみると、意外な部分に気がついてキャラが好きになることもある。ストーリーモードでキャラの設定を知って、そこから一緒にこのキャラと戦おうという決意が湧いてくるかもしれない。


 逆に見た目で選んだが操作がテクニカルすぎて泣く泣く諦めるということもある。ヴァンプリだとガンカタと呼ばれる拳銃と体術を組み合わせたアクションがかっこいいルナ・姫木ひめきは構えキャラというその独特な立ち回りとSS(スピードシューティング。早くコマンド入力を成功させると技の性能が上がる)が難しすぎて断念した。他のゲームでも私を誘惑する「居合キャラ」はまず触ってみてたいてい断念する。


 「居合キャラ」は名前の通り刀を鞘に収め、攻撃時のみに出して斬るという見た目のキャラだ。響、ジョニー、コロナ、刃佩はばき。どれも攻撃動作がかっこよく必ず一度は挑戦する。しかしこの居合キャラ、達人っぽさがあるからかたいてい操作が難しいのである。必殺技を一度構えモーションに移行してから出すとか、納刀動作があるのでそれをキャンセルしないといけないとかとにかく手が忙しいのだ。コンボもろくに安定しない私にはあまりにも荷が勝ちすぎている。


 キャラ選びは誰かに強要されるものではない。使っていて違うと思ったらまた自分に合うキャラを探していけばいい。ただ大切なのは自分が強くなることでキャラも強くなる。自分が楽しんでいるときはキャラも楽しい。と感情移入できることではないだろうか。

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