妖幻灯記
水墨画風のイラストの中デフォルメされた妖怪たちがそれぞれの技を競い合う。一見すると古美術品のような印象すら受ける独特のタッチが目を引く。それが猫の宮氏が制作した格ツクゲーム『
全11のキャラクターどれも個性的な妖怪たち。お祭りとして開かれた格闘大会に参加するというなかなかほんわかとしたストーリーとなっている。
ゲームのシステムは「さくっと遊べる格闘ゲーム」をコンセプトとしているだけあってかなり簡略化されている。まずはボタン。格闘ゲームではおおむね4~6ボタンを使うが、この妖幻灯記では弱と強のボタンのみ。同時押しはあるが、これは別のボタンを割り当てることができ、これを合わせても3ボタンでプレイ可能だ。
猫の宮氏によるといわゆるコンボゲー、ということだが、パンチやキックを連続で当てるというよりも浮かせたり壁や地面に叩きつけた相手に追撃を入れていくというタイプでリズム感のない私にはなかなか難しい。有志によるコンボ開発も盛んにおこなわれており即死コンボ動画もある。とはいえ実際の対戦ではそうそう決まらないようだ。しかしそれだけのポテンシャルがあるということでコンボ火力が高く、一戦の時間は他の格闘ゲームと比べるとかなり短い。さくさくとキャラクターが倒れるので、見ているだけでも一瞬が見逃せない。
初心者向けの情報としてはオートガードがあることだろう。普通の格闘ゲームでは後ろ方向にキーを入れなければガードはできないが、立ちあるいはしゃがみ状態で攻撃していなければ自動でガードしてくれる。もちろん中段下段は対応したものしかガードできない。単純な攻撃では崩しが効かないので、しっかりと攻めの意識が必要になってくる。
ゲームスピードもそれほど速くなく特殊なシステムも極力排除されており、コマンドテクニックや知識がなくても始められるだろう。しかし逆に言えば純粋な格闘ゲームの力が試されるということでもあり、実力のある相手に勝つにはしっかりとした練習が必要になってくるだろう。何をして勝ったのか何をされて負けたのかがわかりやすいので、実力も伸びやすいといえる。
格闘ゲームの基礎を学び、慣れてくれば自然と他の格闘ゲームにも興味が沸いてくるだろう。そういう意味でもはじめての一作としてプレイしてもらいたい。
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