REQUIEM FINAL

 ここまで個性的なシステムを持つ格ツクゲーを紹介してきたが、逆に格闘ゲームの元祖『ストリートファイター2』のような地に足をつけて戦う格闘ゲームがやりたいと思ったのならば、サークルねげそふとが制作した『REQUIEM FINAL』はいかがだろうか。


 製作に十年をかけて更新を続け、ついに完成を見た超大作である。操作可能キャラクターは格ツクの実装限界である全49キャラクター。『ウルトラストリートファイター4』が全44キャラクターであることを考えれば、このキャラクター数だけでもどれほどの熱意が込められているかが伝わってくるというものだ。


 さらに対戦についても対人戦を強く意識して調整を加えており、これほど大勢のキャラクターがいながら詰んでいる組み合わせは一切なく、どのキャラでもトップを目指せるようになっている。もちろんキャラごとの有利不利は存在するが。


 空中ガードがなく、きちんと地上での牽制戦をこなさなければ軽々けいけいに飛び込むと痛い目を見る。コンボもキャンセル特殊行動というシステムを使わなければそれほど長くなく、通常技から必殺技に繋がる基本コンボは『スト2』の中足波動や『3rd』のコアコア真空といった入力を思い出す。総じて渋いという表現が似合うゲームとなっている。


 また近年のゲームと比べて異彩を放つのが投げ関係の調整だろう。このゲームにはグラップディフェンスあるいは投げ抜けと呼ばれる相手の投げを無効化するシステムがない。投げ無敵は存在するが、発生は1Fでガードしている相手への強力な崩しとなっている。その代わりに投げを外したときの隙は甚大でフルコンが確定するほどのものとなっている。やや投げ間合いも狭くなっており、攻めには強力だが守りの面では投げ暴れを使うのは少し躊躇われる調整になっている。


 またガードキャンセルも共通ではなく個別の特殊動作を行うため返しが得意なキャラと苦手なキャラがはっきりと分かれており、ひいてはそのキャラ自体の個性をより強くしていると言えるだろう。49キャラクターの中からお気に入りを見つけ、ともに楽しんでいける作品になっている。


 製作者による対戦配信も行われており、闘劇出場経験のあるプレイヤーもいるなど対戦サーバーも活気がある。強敵との出会いを楽しみに練習して乗り込んでみてはどうだろうか。

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