黒澤伊織

おなかがすいてもぐもぐぱくぱく、なんでも食べちゃう、この子はだあれ？　かわいいながらも、ぞっとさせるＳＦショートショート。

目覚まし時計が語り手のショートショート。古臭い目覚まし時計が何に使われるかというと――

餅先輩、いい人ですね。かわいらしい寿司と餅の物語。

サリバン先生が読んだらドロップキックしてきそうな作品ですが、面白い！寿司とゴリラというシュールすぎる風景がツボです。

ちょっと、うるっときました。うーん、いろいろ思い当たることがあって、胸が痛くなるような。今、できることをしよう。そう思わせてくれる寿司短編。

寿司のあまり関わらない本編も面白いのだけれども、一番面白いのは、本編とは関係のない登場人物紹介。

何気ない寿司屋の会話の中に、夫婦の年月を感じました。素敵な風景を切り取った寿司短編でした。

途中から雲行き怪しくなって、どんどんホラーになっていきました。８００字でここまでホラーに持ってこれるのはすごい！

恵方巻の販売ノルマを押し付けられた結果……。想像するとシュールな光景で、思わず笑ってしまいます。

ショートショート小説です。どうしようもない不良の息子に、性格を逆転させる薬を与えたら……というストーリー。見事にオチがついています。

人類文明が滅亡した後の世界。物語は、一人の少年の成長と共に流れてゆく。それは、聖書に描かれた物語をなぞるように、人類の再生を試みます。 ＳＦの肝である世界観の構築が素晴らしいです…続きを読む

よく短い文章の中に、これだけ寿司をつめこんだものだと感心しました。字数オーバーとのことですが、もったいない！　面白かったです。

シュールな世界観が素晴らしい寿司小説。たしかに、こんな客には帰ってほしい（笑）

５話まで読んだところでのレビューです。 心臓を盗まれ、死までのタイムリミットが７時間という、ぶっ飛んだ書き出しです。主人公の女子高生（一人称がぼく）は今のところ、のんきに元彼から…続きを読む

「クレーマー」問題に、うまくＳＦをミックス。オチも見事。隙の無い短編小説です。

ある事件の被害者の「個人情報」が、なぜか消えていくという謎……。現実の世界でも、被害者として死んでしまったら、個人情報保護なんて無いにひとしく、新聞テレビに当然のように晒されます。…続きを読む

ほろ苦いチョコレートと、大人の恋。とってもいい話でした。バレンタインの季節にぴったりの、大人の恋愛短編です！

ＳＦ短編集。どの話も、一ひねりならぬ、二、三ひねりある優れた小説です。どんでん返しで、世界がぐにゃりと変換するのが癖になります。本格的なＳＦ。理系の人なら、どはまりするでしょう。

詩のような、ひらがなだけで表現された部分と、主軸のストーリーの絶妙な混じり具合。ラストまで、とてもうまくまとまっていて、ああ、読んでよかったと思える、完成度の高い短編小説でした。

３年前に別れた彼氏の死――。その彼氏の日記を受け取ったことから、物語は始まる。 死んだ彼氏の日記を読むと、なぜか、その日記の日――３年前の、とある日にタイムスリップし、その日を過…続きを読む

オチも面白い。シュールなコントみたいな作品。

甲子園に苦い思い出を持つ、元高校球児のサラリーマン。ある夏の日、球場の紅白戦で、かつてのチームメイトの姿を見て―― 良い短編です。夏の草いきれ、蝉の音、入道雲を感じそうな、しっか…続きを読む

安定の駄洒落です。それがいいですね。安心して（？）読めます。

松山市をアピールする女性漫才師のしゃべくり、という設定の小説。漫才の台本みたいで、軽く読めます。ばりばり方言を使っているので、雰囲気が味わえてよかったです☆

恋愛と寿司。無理やり合わせるとこうなるんですね（笑）

寿司コンの作品めぐって、星が多かったので拝読。いやぁ、面白い。サゲもいいですね！

湘南での暮らし――決して豊かではなく、傷つくことも多い、生活を淡々と綴っていく、私小説のような、文学的小説でした。 また、モチーフとして挟まれるハワイの言葉などが、何か、湘南から…続きを読む

主人公は、１０歳の身体になってしまい、おばば（数百歳）と共に田舎での生活を始める。 ほのぼのとした昔ながらの田舎暮らしの中に、懐かしい小学校時代の暮らし、そして、その生活に違和感…続きを読む

壮大な物語です。冒頭、少女とゴーレムの話から、ストーリーはどんどん遠大になってゆき、言葉とは、言葉がない場合に我々は存在できるのか、というような哲学的なテーマになってゆきます。 …続きを読む

短編でありながら、これほどのストーリーを表現できるものかと感心しました。特に、最後の師匠との戦いの場面、痺れました。すごいです。

女子高生３人組による幽霊退治。最初はオムニバス形式で進んでいくのかなと思っていましたが、それがうまいこと、どんどん大きな重大な事件になってゆき、盛り上がっていきます。 長さ的に、…続きを読む

ネット小説に慣れ親しんでいる方は、ファンタジーというと、ゲーム（ぽい）世界へ転生するやつでしょう？　と思われるかもしれない。 でも、本当のファンタジーとは、こういう小説のことをい…続きを読む

パチンコ店で働く筆者のエッセイ。書籍化されるとのこと、おめでとうございます！　 私はパチンコは全然やらないし、足を踏み入れたこともないんですが、それでも面白かったです。パチンコ店…続きを読む

新潟を舞台にした、私小説風の物語。 この小説では、何か特別な事件が起きるわけでも、ぶっ飛んだキャラクターが出てくるわけでもありません。どこにでもありそうな、日々の暮らしの中の物語…続きを読む

詩的というんでしょうか、文学的というんでしょうか、そういったストーリーの多い、ショートショート小説集。 かなり一般的なショートショートとは異なり、異彩を放っています。時代ものがあ…続きを読む

舞浜の夜、ある一夜の男女の会話。美しい話でした。

未来、世界を大いなる災厄が襲った後――終末世界での少年少女を中心とした、戦いを描くＳＦ大作。 ＳＦの肝は世界観・設定だと思いますが、それが素晴らしい。きちんと練りこまれています。…続きを読む

いくつかの断片的な短編が重なり合い、ひとつの大きな長編へとなっていく。小さな支流が集まり大河となるような、壮大なひとつの物語の流れが、そこにあります。 正直、とっても面白かったで…続きを読む

蝶、病、少女、歴史、さまざまなモチーフが絡み合い、綿密なストーリーを織り成す。ものすごく完成されたホラー小説です。 脅かすような怖さというより、心理的な怖さ。スプラッタではなく、…続きを読む

あまりテレビを見ないもので、仁淀川は知っていて（行ったこともあるのですが）、仁淀ブルーが話題になっているとは知りませんでした。 高知（というか四国）の川は、四万十川、仁淀川に限ら…続きを読む

私も書き手の一人として、カクヨムＷＥＢ小説コンテストはもっと盛り上がってもらいたいと思っています。 このエッセイで書かれているように、他の小説賞と比べても、書籍化の確率は相当高い…続きを読む

現在（１月２５日）１章２話ですが、特徴的な文章と雰囲気が素敵だったので、紹介したく、レビュー投稿です。 １５歳の男女、ロックなぶっ飛んだキャラクターたち。特異な世界観を表現するの…続きを読む

近未来。ヴァーチャルリアリティー技術が進歩し、人々は「現実」と「仮想」の、２つの実体を持って暮らしている。そんな世界での、現実と仮想の乖離についてのＳＦ短編小説。 短編小説なので…続きを読む

新米冒険者の日々の暮らしを、彼自身の日記でつづるファンタジー小説（？）。 とても面白いです。ほんと、その「世界」を生きている感じがします。異世界というより、なんか、その世界が現実…続きを読む

美しいとは何か、醜いとは何か、考えさせられます。救いようのない話なのですが、現実にも、救いようのない話はいろいろとあります。誰も悪くない、救いようのない話を、きちんと表現することは…続きを読む

とりあえず現在公開されている冒頭の４話まで読んだところ（１月２４日）でのレビューです。 殺された後、生き返ることにより、能力を得られた主人公の少年。彼と、そのほかの能力者たちのバ…続きを読む

ファンタジーだけど、ラノベじゃないです。ヘビーノベル。全然ライトじゃない。重厚で、人物描写も世界観もしっかりしていて、地に足のついたファンタジー小説。 全く違う世界を構築していく…続きを読む

中身はドタバタのラブコメ、テンション高めで疾走感あふれ、ぐいぐい引っ張る力があります。 文章の構成がしっかりしていて、勢いつけるところはつけて、じっくり読ませるとこは読ませてくれ…続きを読む

まだ始まったばかりのギャグファンタジー小説ですが、応援の意味で★★。
勇者と魔王の軽妙なやりとり。コントのよう。軽く読めます。今後、どう展開していくのか、楽しみにしています。

二重人格の「副人格」を語り手にした、切ない恋愛短編小説。 主人格に対する副人格――主人格を救うという目的のために創られた「わたし」は、幸せになることは絶対にできない。つらい体験を…続きを読む