エデンの箱庭で

作者 誠澄セイル

107

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★★★ Excellent!!!

箱庭で育った少年と少女。
その箱庭を出た時、世界の真実と数々の想いが動き出します。
中盤まではコメディとワクワクとほのぼのな三角関係を楽しめますが、後半は正に怒涛の展開と、次々に現れる真実に目が離せなくなります。
最後は少し切ないエンドでしたが、納得の出来でした。
ちなみに私はヒマワリみたいな小さい派です(誰も聞いてない)

★★★ Excellent!!!

少年である、はじめはなにも出来ない内気な主人公。
覚えのない黒紫色の髪の少女が、頭の中に思い浮かぶところからはじまります。

場所の説明や、キャラの容姿などが非常に丁寧に描かれていて、文字を読んでいるのに、頭の中でクリアに景色や人物像が想像できます。

物語が進んでいくにつれ、主人公がどんどん個性を発揮していき、自分がどのような役割の人間であるかを理解していきます。
その過程が、少年が大人に成長していっているような、そんな気持ちを味あわせてくれます。

文体は丁寧でわかりやすいです。
SFものが苦手なわたしでもすんなり読めたので、ぜひともおすすめします。

★★★ Excellent!!!

現在、第14幕まで読了いたしました。
崩壊後の世界というSF的世界観の本作ですが、設定も文体も読みやすく序盤から引き込まれました。

主人公が目覚めたのは奇妙に清潔で脱臭された一室。
彼はそこで健やかに幼年期を過ごし、やがて箱庭へと向かいます。
囲われた世界にあっても主人公の視点はみずみずしく、読者と共に世界の在り方を学んでいきます。
これらの日常描写と主人公の成長を描く手腕は群を抜いています。
コメディタッチでありながら落ち着いた文体もグッドでした。
知らず知らずのうちに感情移入してしまし、人物のかけあいだけでも読者の心を鷲掴みです。

その上で、本作にはSFのエッセンスがてんこ盛りです。
日常を通して描かれる疑惑や不信感。これらはやがて主人公と対峙し物語は大きな転換点を迎えます。

この先主人公たちがどのような道を歩むのか。
続きも楽しみに読ませていただきます。

★★★ Excellent!!!

 閉ざされた世界で生きる人間たち。そこで出会い、まるで人間社会のミニチュアにようなちいさな世界で監視されながら生きている。まるで水槽の中の熱帯魚のよう。

 果たして外の世界はどうなっいるのか? 彼らはなんのために監視されているのか?

 まだ途中ですが、選考期限もあるので、レビュー投稿します。

★★★ Excellent!!!

これは、終末戦争後の世界です。

デザイナーズチャイルドが、直観像記憶等の能力を持ち、特別な環境で育ちます。

登場する人物の紹介文が、物語の順に、自然と入って来ます。

主人公カシアが、赤い果実の夢で見た自分らしき存在から、夢の彼女の登場迄、モブも入れてもきっちりとんとんと行きます。

全体的に詩の様に綺麗な文体ですが、しっかりとSFになっています。

マトリカリアは、お守りでは終わらなかったのか。

本で旧時代を知るのは禁忌か。

エデン、シーヴァ、ユメノシマとは何の為にあるのか。

気になる所が、満載です。

バトルシーンとなるとドキドキする迫力がぐっときます。

コメディーの要素もあり、口を溶接するという台詞は、笑えました。

ヒマワリが、虚勢を止めた時に、ヒマワリの存在が、あたたかい感じになりました。

この物語では、何か一つできない登場人物が、かえって気になります。

がんばってください。

ぺこり_(._.)_

★★★ Excellent!!!

人類が一度死滅してしまった世界。
旧人間がいかにして新人類を再生していくか……。
遺伝子操作により生まれた新人類はエデンに送り込まれますが……。

近未来にあるうるかも知れない、壮大なSF。巧みな情景描写や表現力、その世界観に思わず引き込まれます。

(第十二幕再会 拝読後のレビュー)

★★★ Excellent!!!

いやぁ、してやられました(笑)これは間違いなく大作ですね。
というのは、読み始めはもちろん読者として《小説を読む》感覚なのですが、物語が進むにつれて段々とその感覚が変わっていくんです。つまりは《観察している》感覚になるんです。読者に一度その感覚へ昇華させた時点でこの物語は読者の心を掴んだも同然。ただでさえ新たなアダムとイヴはとても初々しいのに、その二人の様子がこっそり覗けてしまったら? はい、最後まで読みたくなるわけです。これは中毒性ありますね、ひょっとしてプロの方でしょうか?(笑)

★★★ Excellent!!!

人類文明が滅亡した後の世界。物語は、一人の少年の成長と共に流れてゆく。それは、聖書に描かれた物語をなぞるように、人類の再生を試みます。

SFの肝である世界観の構築が素晴らしいです。SF的に築かれた精緻な世界で展開される、哲学的な、成長物語。本当に完成度の高いSF大作です。

★★★ Excellent!!!

磐石な世界観と魅力あるキャラクター、そして読者を飽きさせないストーリー展開。全てにおいて洗練された作品だと感じました。
写実主義的な文章が想像力をかき立てます。
ふつう、文章を書くときには先の見えない暗がりを懐中電灯一本で照らして歩く、そういう不安が表れてくるはずなのに、この作者はそれを感じさせません。だからある種の信頼を置いて文を読み進めることができる。
こんな素晴らしい作品に出会えただけでもカクヨムを始めてよかったなと思いました。

カミツレかわいいよカミツレ。

★★★ Excellent!!!

生まれながらに何かしらの卓越した能力を与えられ、それを活かせる仕事も恋人もシステムが与えてくれる世界で、良い仲間と楽しく暮らしているのが主人公の少年。
夢に出てくる謎の少女に想いを馳せながらも、パートナーとなる別の少女との関係も良好。
仕事もやりがいがあり、満ち足りた生活を送っている。

だが、知的好奇心が強い読書家の彼が、滅亡した旧時代の書物に興味持ち始めたところから、運命の歯車が狂い出す。

人は、知恵の実を食べない方が幸福だ。

危険や悪意に溢れる外の世界より、安全な鳥籠でこじんまりと生きていた方がずっといい。

けれども、果たしてそれで人生を生きていると言えるのだろうか。
それで一生満足できるのだろうか。

『創世記』を下敷きにした『1984年』や『サイコパス』を彷彿させられるディストピアで、少年はどこに向かうのか。
続きに期待。

★★★ Excellent!!!

人類滅亡後の世界の再生と再建を主人公の視点から描いた近未来的SF。
引き込まれる世界観に、作品としての読みやすさ、それに物語の中でしっかり温かみを持って生きている登場人物たち。
SF小説としてのクオリティの高さにただただ驚き、楽しませてもらってます。

思わず応援したくなる主人公を描けるって、すごいことだと思います。これからの展開が楽しみです。

★★★ Excellent!!!

遠い未来でありながら、旧約聖書の『失楽園』を再現したかの様な創造主の異なる物語といったところでしょうか?
人の原点ともいうべき哲学的な香りを感じました。
そして主人公の前に現れる謎めいた少女。
まだ続きはこれから描かれる様なので、先が楽しみですね。