重厚精緻な和風恐怖小説

蝶、病、少女、歴史、さまざまなモチーフが絡み合い、綿密なストーリーを織り成す。ものすごく完成されたホラー小説です。

脅かすような怖さというより、心理的な怖さ。スプラッタではなく、本当のホラー(恐怖)を描いている作品。

ホラー作品は、ストーリーもさることながら、それ以上に演出的な部分が重要だと思っていますが、この作品は文章も上手く、ホラー的な演出に成功していると思います。脱帽です。

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