全く内容の予想が付かない小説。とりあえず誰かが飯をたらふく食べる小説なんだろうな、とクリックして読み進めると……。
主人公の『僕』は、ついつい食べ過ぎちゃうらしい。それでも空腹感に苛まされるようで、それを解消するために出した答えが『最高のご馳走』で腹を満たすこと(笑
分かるような分からないような理論にクスリとさせられたのち、トリコやルフィも顔負けの食いしん坊っぷりで食べ続ける『僕』。この段階で、おそらく大半の読者様が「一体、何を食べているのだろうか?」という疑問を抱くと思いうのですが……。
そう来たかっ! そしてこの結末は絶対に誰にも分からない!!
そしてもう一度最初から読むこと必至でしょう。
皆さまも是非本作を読んで有意義な時を過ごしてみませんか(⌒∇⌒)
ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。
羅列された、この擬音群はどうでしょう。
自分はまず、このタイトルに惚れました。
話の中の「食いしん坊さん」は、その食欲に促されるままに手あたり次第もぐもぐしていきます。そこでまた繰り返される、ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。次々と現れ、次々と味の変わるそれらを、ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。
……うーん、気持ちが良い。
それらを美味しそうに食べる食いしん坊さんのレポートもまた、こちらの表情をうっとりさせてくれます。
ストーリーもさることながら、この話の素敵な点はこの全体にわたっての爽快感だと個人的には思いました。
これだけ気持ちよく食べてくれるなら、とも思えてしまったよ、食いしん坊さん。