これってSF……?と思ってたら、納得の結末。非常に良くできた短編だと思います。
SFと将棋が好きです。
短いながらきちんとSFしているSF。主人公の正体はなんだろうと考えながら読み進めていましたが、最後までわかりませんでした。このスケールの大きさが人間の視点を見事に相対化してくれます。
ばくばく、むしゃむしゃと、何かを食べているものの正体が何なのかわかったとき、あなたもきっと戦慄するはず!
そうかーそうだよね、悪意なんてないよね。もし、お腹が減っているだけだったら、仕方のない事なのかもね…!
読みやすい文章の中に次へ次へと想像を膨らませていく魅力があり、ラストには思わず手を打つ結末が待っている。読み終わったあとに来る、ちょっとしたカタルシスがたまりません。
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