★★★ Excellent!!! 咲き乱れる藤のように、華麗でありながら人のしたたかさも感じられる物語 潮風凛 これは凄すぎると思いました。 舞台設定から人の心の機微に至るまで、あまりにも繊細で丁寧。 おぞましい物語であるというのに、甘美で蠱惑的な文章が読者を魅了し、あれよあれよという間に物語の世界に引き込まれていきます。 例えるならそう、藤の花のよう。華麗で高貴でありながら、力強いしたたかさも感じられます。 もう少しこの世界を堪能したいものですが、長らく更新されていないのが残念でなりません。 レビューいいね! 2 2019年4月22日 01:46
★★★ Excellent!!! 鶯舌記と言うより、壮絶記。物凄い迫力。 時織拓未 淑々として非常に柔らかい文章。ところが、紡がれる物語は凄惨の一言に尽きる。愛と哀の相克。それ以外にも、対立とは行かないまでも、対峙する二相の組合せが幾重にも重なる。 第一部だけでも圧巻のストーリー展開。 ネタバレは野暮なので口を噤むが、「だから、あの様な表現で主人公の心情を丁寧に綴ったのね」と、第一部の終盤に読者は膝を打つだろう。こりゃ凄いや。 主人公の経験するフラッシュバックが重要な謎解きの糸口なのだが、それが第二部に繋がって行く。 その第二部だが、凄惨さと言う点では第一部に比べて相対的には穏健なので、割と冷静に読み進められる。面白くないのではない。例えて言うならば、スターウォーズ。第二幕から始まっての第一幕。誰もが結論を知りつつ、十分に楽しめる。あんな感じである。 レビューで物語の構成を解きほぐしても、読者の興醒めにはならない。それだけコンテンツが圧巻なのです。 唯一残念な事は、二年近くも筆が進んでない事。こんな生殺しは嫌じゃあ! こんな気持ちになったのは、ふたぎおっと氏の「戦犯の孫」以来です。 レビューいいね! 2 2019年4月21日 21:54
★★★ Excellent!!! ぐいぐい引き込まれました @horikawa それはもうドボンと! 角川じゃなくていいので書籍化してほしいです 縦書きで読みたいです 横書きは地味につらい・・・ レビューいいね! 1 2018年3月16日 19:26
★★★ Excellent!!! ゲイにやさしい世界観 @shang_high 男女の恋愛中心ですが両性愛を許容するようなおおらかな気風があって読んでいて非常に居心地がよいです。 なにより出てくる男性キャラのなんともいえない色気。色っぽいのに けして女々しくなく実に男らしくてトキメキを隠せません。 特に神和人がいいです。忠実な家臣ながら誇り高くて… 伊邪夜にも男性的なところがあるので(というか本質は男性な気が します彼女)同性愛とも異性愛ともつかない倒錯ロマンスを味わえます。 あやしく、うつくしく、ふしぎな恋愛譚。おすすめです。 レビューいいね! 1 2017年7月4日 16:16
★★★ Excellent!!! 夢と現をさまよう世界 @hongkong どの作品にも独特な恐さと残酷さをもつ八島さんの作品のなかでもこれが一番好きです。がんばってください! レビューいいね! 1 2017年6月28日 19:34
★★★ Excellent!!! 幻想古典ファンタジー ariran 和風でファンタジーで恋愛…! こういう話が読みたかった! 遠くに離れていた恋人にめぐりあったような気分で楽しませてもらっています。 悲しくもどこか懐かしい香りがします。 ホラーだからと倦厭せず多くの人に読んでもらいたい作品です。 続きも楽しみにしています!!! レビューいいね! 1 2017年6月23日 15:38
★★★ Excellent!!! 意思なき罪悪とは…!? azusa 話の冒頭で女主人公は独白しますーー 「罪。そう、これは罪なのです。無論、罪悪を犯すのは私です。」 と… 身分違いの恋が罪なのかと思いきや…!? 読みすすめれば彼女が犯すという罪の本当の意味がわかってくることでしょう… レビューいいね! 1 2017年6月17日 15:02
★★★ Excellent!!! Japanese Beauty @kkurikurio 藤をみかけるたびにこの小説を思い出して読みにきています。説明がなくとも花の美しさがわかる喜び、日本人の感性にうったえる作品だと思います。しみじみと美しくしみじみと恐い・・・とても好きです レビューいいね! 1 2017年5月21日 16:23
★★★ Excellent!!! 王道のラブストーリー💛💛💛 すみ 王道のじれじれLOVEがごちそうすぎて💛💛💛 もうニヤニヤが止まりません💛💛💛 年の差LOVEはいいものですね💛💛💛 星より💛を投げたいです💛💛💛 レビューいいね! 1 2017年5月18日 14:36
★★★ Excellent!!! 賜死とは神の愛である 速水 残虐とエログロが売りなのかと思いきや、読みすすめるほど自然と神と人がおりなす壮大で骨太なテーマが見えてくる。ちりばめた伏線をあざやかに回収していくさまにほれぼれする。確かな実力を感じる。 レビューいいね! 1 2017年5月12日 14:28
★★★ Excellent!!! SF的 @hajyamojyamojya2 細かいことはぬきにして非常に面白い、その一言につきます。 コレ艶夜sideからみたら全然ちがう話なんだろうなぁ… あと古代を舞台にしていますが構成やオチはSFの香りがします。 レビューいいね! 1 2017年5月9日 16:59
★★★ Excellent!!! 倒錯する性 ただようFemdomの香り @tarokajya 耽美で妖艶、なのにどこまでも上品な文体。 性の倒錯、行間からにじみでるような頽廃は作中に出てくる女でも男でもない摩訶不思議な生き物の生態をあらわしているかのよう。危険と知っていても侍っていたいと思ってしまいます。 もう好きな人にはたまらなくたまらないでしょう。 夜に布団にもぐってこっそり楽しみたい小説です。 レビューいいね! 1 2017年5月1日 14:13
★★★ Excellent!!! 神様の愛情が激しすぎてやばい/// megumu 神様に愛されるとモー大変!チョー大変!いろんな意味で死ぬよ。 逝くっていうかイクっていうかマジ容赦ないよ慈悲はないよというお話。 この神様が怖いのに超絶美人で高貴なのにかわいいとこもあって激しく萌えます~ 伊邪夜様にハアハアしすぎてそろそろ粛清されそうです…。ほんとかわいい。 なのにご本人は淡白なワーホリのおっさんが好きっていう。夢があるんだかないんだか…(汗 神様だし女王様だし若いイケメン選び放題なのに…と思わないでもないですがUFOのように斜め上をいく展開で面白いです。 男性も女性も楽しめる作品だと思います♪ レビューいいね! 1 2017年4月28日 05:43
★★★ Excellent!!! 華麗なる和風王朝絵巻 @kokiakokoa 源氏物語?をほうふつとさせる古典の王道や神道をふまえながら、人と神の恋愛を描く和風ファンタジーです。どこまでも日本的でありながら独特の世界観を形成しています。理路整然としながら情感ある文章も魅力的です。 レビューいいね! 1 2017年4月18日 14:44
★★★ Excellent!!! 美しさとグロテスクの奇跡的な共存 worm of books 綺麗な和風の雰囲気に酔い、ストーリーで驚く。 特に凄いと思ったのが色彩描写の緻密性。まるで風景が目に浮かぶようでした。 レビューいいね! 1 2017年4月3日 19:11
★★★ Excellent!!! 艶っぽくてたまらんたい…(クンカクンカ 三浦太郎 日本人的な美しさ、妖しく引きずり込む風景に少々退廃な感じな息づかいが加わって素晴らしかったです。 レビューいいね! 1 2017年4月3日 01:21
★★★ Excellent!!! あやし美しい異類婚姻譚 @wakawakakusa 紹介文に迷ったが、あらすじ以上のことは書けないというのが本音。 神と人の残酷な愛の物語。 ぜひ怪しく美しく官能的な世界に溺れてみてほしい。 現状だとホラーにしか置けないのだろうがホラーにしておくのはもったいなく感じる。 恋愛ジャンルでもよいような? レビューいいね! 1 2017年3月29日 13:13
★★★ Excellent!!! この恐怖を誰にも話してはいけない。さもないと―― 汪魔 谷崎純一郎や川端康成の上品なホラーにも似た奇妙に美しく残酷な物語。 古代日本のような世界を舞台にしており、歴史、古典、伝奇が好きな人にもおすすめです。 主人公は紫乃という奴婢の少女。生まれながらに人間扱いされない身分です。 彼女は主人である氷雨を熱烈に愛しています。生活の全てが氷雨を中心にして回っています。 しかし氷雨は絶世の美貌を持つ皇女の艶夜に惹かれてしまうのです。 紫乃の目を通して世界が広がって…いくわけではなくむしろ彼女の狭い日常と 内面に深く潜っていくような構成です。 淡々として抑えた口調、ひたすら同情を誘う境遇。読めば読むほど奇妙に美しい世界観。 引き寄せられるまま、澄んだ水にゆっくり沈んでいくような深い安堵感に包まれます。 (それすらも、作者のしかけた罠だったのかと思わないでもありませんが) 中盤からは駆け上がるように話が進みます。 そして最後に紫乃が直面するもの。嵐のような逆転劇。 その正体を知った時、ぞぞぞぞっと戦慄が走ります。 絶叫系ではありません。 ひたすら沈黙して耐えるしかない静かな静かな恐怖です。 ええ、この恐怖を誰にも話してはいけません。 なぜなら口は災いのもとなのですから……… レビューいいね! 1 2017年2月16日 21:59
★★★ Excellent!!! オエッてなりました @kakitani 読み始めてから疑問がひとつありまして。 なぜ皇女様は人間の舌を食べるのかということ。 ホラーなので別段理由はなくてもよかったのですが、最後にわかったときは相当クるものがありました。オエッとなります。舌があってよかった。この後味の悪さは嫌いではありません。 レビューいいね! 1 2017年2月15日 14:36
★★★ Excellent!!! 散々泣かされて最後の最後にふっとばされる(読者が) @kamishibakina 一言でいうと「流した涙を返せ」です。平たくいうと王族の氷雨と従者である奴婢の紫乃との悲恋ものなのですが、身分差や王宮内イジメなどいろいろあって二人は追いつめられていきます。人もバンバン死ぬ。二人の間にできた子供も死ぬ。めちゃくちゃ泣けます。紫乃が氷雨とともに死ぬことを決意する17話はもうボロ泣きでした。マジで。それで泣いて泣いて泣いた揚句にとんでもない逆転展開が来てふっとばされます。盛大に。別に世界観が壊れるわけでも夢オチでもないです。でもエー!てかんじです。ぜひ泣いて泣いてふっとばされてください。 レビューいいね! 1 2017年2月8日 15:20
★★★ Excellent!!! 面白い @pompomprin いつ殺されてもおかしくない女奴隷の独白でつづられる恐怖譚。 一見すると舌を食べる艶夜様が怖いように見受けられるがけなげで純愛に生きる主人公が一番不気味に思えるのは私だけだろうか。震えながら結末を見届けたい。 レビューいいね! 1 2017年2月1日 12:38
★★★ Excellent!!! 抗えど惹き込まれてしまう・・・・・ 米村原人 ですます調の敬体で綴られる本作品。 それ自体結構レアで、惹かれるものがあります。 実際この物語の世界観を支える重要なファクターになっていると思います。 美しいけど、どこか影がある・・・・・・ これは紫乃だけじゃなく他の登場人物や物語の世界そのものを引き込んでいくような怖ろしい影ですね。 読んでる自分も引き込まれてしまいそうになる影。 怖いけど、魅惑的な作品です。 レビューいいね! 1 2017年1月25日 05:00
★★ Very Good!! 見出し文字の殺気と本編のギャップ 陸一 じゅん 真っ赤な文字で躍る、『歌え殺せ』の狂笑を思わせる文字羅列――――これはいけないという背徳的な期待の先にある、優美にして綺羅綺羅しい花と水の都に瑠璃を冠する宮。そこにおわす水の化身たる王族たち……現れるものの眩さに、くらんでしまいそうです。 それらがやがて姿を変えていくさまは、まさしく水というものの性質を表わすよう。 紫乃はこれからどうなるのでしょう。 そして彼女は、いったいどんな正体を隠しているのでしょうか。 楽しみです。 レビューいいね! 1 2017年1月24日 22:08
★★★ Excellent!!! 美しい日本語が恐怖を引き立てる さぼん まずタイトルが素敵ですよね。 おうぜつ、なんだろうと思いました。 調べてみたら うぐいすの声。また、鶯のように美しい声。 だそうです。 また登場人物の名前が素敵なんです。 しの、ひさめ、すいらん、えんや、いざや、やつひろ、いほり。 新幹線や自衛艦の名前の候補になりそうな美しい名前ばかり。 鶯のような声を持つ皇女様は歌を歌います。 その歌も詩的でもの悲しくて素敵です。 虹色の水を持つ水龍の子孫。純和風の華麗なる王朝絵巻。国一番の美貌。かなわぬ恋。ちりばめられた美のテイストにうっとりしていまいます。 でも…この話とっても怖いんです。 美しい日本語が美しい響きで怖さを引き立てています。 何がどう怖いのか、それは読んで確かめてください。 レビューいいね! 1 2017年1月24日 13:35
★ Good! 秀でた文 YGIN 文の呼吸が的確で整然としており、羨ましい文章力だと感じました。 登場人物のネーミングにとても華があり、見習いたいです。 レビューいいね! 1 2017年1月22日 18:15
★★ Very Good!! 匂いたつような文章 平坂 静音 全文から匂いたつような独特の雰囲気がただよってきます。残酷なのだけれど、奇妙な美しさにあふれています。独特な世界も魅力的です。 レビューいいね! 1 2017年1月22日 12:34
★★★ Excellent!!! 水の世界に引きずり込まれます @shiramine 伝説にあるような泉のなかに引きずり込まれるような、水中にゆらゆら泳ぐような流ちょうな文体は読んでいてため息が出ます。 怖くて美しい。残虐なシーンもあるのですがどこかさっぱりとして非常に読みやすいです。 今後の展開が楽しみでなりません。 レビューいいね! 1 2017年1月19日 13:28
★★★ Excellent!!! 何という美しさ、残酷さ 芦原瑞祥 抑えた調子の語り口調ゆえに、この耽美でおそろしい世界観が読み手に沁み入ってきます。そして終盤の展開! ぜひともたくさんの方に味わって欲しいです。 レビューいいね! 1 2017年1月18日 00:16
★★★ Excellent!!! 「きれい」と「こわい」のあいだ 御影 なんと怪しく美しく残酷な世界観! 文語体でつづられながらも流れるような文章は声にだして読みたくなります。 「きれい」と「きれい」のあいだに「こわい」が顔をのぞかせて、ぞくっときます。恐怖も薄ら寒さもまた確かに快感なのです。 レビューいいね! 1 2017年1月13日 13:38
★★★ Excellent!!! 歌うようにつむがれる残酷なるも美しい物語 coco 古代日本らしき世界を舞台にした耽美ホラーです。 虹色の水でできた王族や厳しい身分制度、奴隷・・・時代小説とはまた違う独特な世界観を持っていて引き込まれてしまいます。 本文そのものが壮大な叙事詩なのかと思う軽やかで美しい文体。 残酷ながらも哀愁ただよう世界。 愛と死とエロスと死、官能。 紫乃と氷雨と艶夜の3人の交錯する結末が気になってしかたありません。 レビューいいね! 1 2017年1月12日 13:36