藤をみかけるたびにこの小説を思い出して読みにきています。説明がなくとも花の美しさがわかる喜び、日本人の感性にうったえる作品だと思います。しみじみと美しくしみじみと恐い・・・とても好きです
淑々として非常に柔らかい文章。ところが、紡がれる物語は凄惨の一言に尽きる。愛と哀の相克。それ以外にも、対立とは行かないまでも、対峙する二相の組合せが幾重にも重なる。第一部だけでも圧巻のストーリー展…続きを読む
細かいことはぬきにして非常に面白い、その一言につきます。コレ艶夜sideからみたら全然ちがう話なんだろうなぁ…あと古代を舞台にしていますが構成やオチはSFの香りがします。
伝説にあるような泉のなかに引きずり込まれるような、水中にゆらゆら泳ぐような流ちょうな文体は読んでいてため息が出ます。怖くて美しい。残虐なシーンもあるのですがどこかさっぱりとして非常に読みやすいです…続きを読む
抑えた調子の語り口調ゆえに、この耽美でおそろしい世界観が読み手に沁み入ってきます。そして終盤の展開! ぜひともたくさんの方に味わって欲しいです。
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