残虐とエログロが売りなのかと思いきや、読みすすめるほど自然と神と人がおりなす壮大で骨太なテーマが見えてくる。ちりばめた伏線をあざやかに回収していくさまにほれぼれする。確かな実力を感じる。
一気読みしてから再度しみじみと読み直し、余韻にひたっていましたが、もっと評価されてほしいと感じたので拙いながらもレビューします。いろいろ考えたのですが、この作品は、過去の作品にも例えられないとても…続きを読む
和風でファンタジーで恋愛…!こういう話が読みたかった!遠くに離れていた恋人にめぐりあったような気分で楽しませてもらっています。悲しくもどこか懐かしい香りがします。ホラーだからと倦厭せず多くの…続きを読む
谷崎純一郎や川端康成の上品なホラーにも似た奇妙に美しく残酷な物語。古代日本のような世界を舞台にしており、歴史、古典、伝奇が好きな人にもおすすめです。主人公は紫乃という奴婢の少女。生まれながらに…続きを読む
真っ赤な文字で躍る、『歌え殺せ』の狂笑を思わせる文字羅列――――これはいけないという背徳的な期待の先にある、優美にして綺羅綺羅しい花と水の都に瑠璃を冠する宮。そこにおわす水の化身たる王族たち……現れ…続きを読む
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