前田　尚

　あぁ……通りでこのジャンルに居る訳ですよ……。 　これは今夜の夢に出るに違いない。 　いつからか存在し始めた鈴木。 　今では当たり前の存在である鈴木。 　その鈴木に対する、世間…続きを読む

　だってもう、タイトルで出オチじゃないですか。 　気になるじゃないですか。 　読んじゃうじゃないですか。 　読了後、「いったい何を読まされたんだ……」と思いながらも、顔は思わず笑っ…続きを読む

これは、とても気持ちの良い作品群です。 ひとつ読み終わる度に感嘆の息が漏れました。すごい。 綿密に練られた構成による文章は、そのまま読んでも違和感を覚えません。だからこそ、解説に目…続きを読む

彼女の誕生日を最高の夜にしたいと、彼は高級レストランを予約する。 良い雰囲気の中、サプライズの演出が始まって――。 読了後、なるほどそういう……と頷きました。 高級なレストランに…続きを読む

友人の愛した海の傍で「いつか」を待ち続ける主人公。 ある夜に拾った卵からは、銀色のドラゴンが孵った。 読了後、読者の生活に影響を与える作品がありますが、本作では身近な誰かをもっと…続きを読む

かつて心を鷲掴みにされた物語が帰ってきていました。 物凄く変なことが、物凄く普通に起きちゃったら。 例えば飼っていた猫が、とてつもなくバカでかくなっちゃったら？ 以前公開されて…続きを読む

この作品の、流れている空気というか気配というか、そういうものが大好きです。 舞台も人物も息づいていて、これはファンタジーだと言い切れません。有り得る話、いや有り得て欲しい話だと願っ…続きを読む

寝る前に思い出しても全然平気な類のホラーでもあります。 もう、とにかく読んでいて楽しかったです。 本編の感想を述べると全部ツッコミになってしまい、ひいてはネタバレ？になってしまう…続きを読む

主人公の初恋の相手は、隣の席の彼。 ある日、主人公は街中で意中の彼の秘密を知ってしまって――？ ……という、ともすれば王道な設定だけからすると、始まるのは甘酸っぱくキュートな、ド…続きを読む

行く先を持たないもの――『ストレイ』。 ストレイ達が押し込まれた灰色の世界の中、とあることから「僕」は彼と親交を深めることになる。 その出会いが、二人のはじまりだった。 自分達を…続きを読む

登場人物の中に、悪100％な人はいない。 ただし皆、ずるくて、きたなくて。だからこそ、いとおしい。 少しずつ関わりあう、様々な立場の女の子たちの物語です。 この作品はなんといって…続きを読む

就活中の大学生と心が読める少女。 多感で不安定な者同士の出会いは、互いをどのように変えるのか。 他の方のレビューでも触れておられますが、本作の最大の良点はなんといっても主人公の心…続きを読む

朝と夜の無い星で公務員として働くコヒナタくん。 この話の中には、そんな彼の仕事や恋模様が描かれています。 コヒナタくんが暮らす様子や彼をとりまく人間関係、それらが丁寧に、しかしク…続きを読む

ばくばく、むしゃむしゃ、がつがつ、ごっくん。 羅列された、この擬音群はどうでしょう。 自分はまず、このタイトルに惚れました。 話の中の「食いしん坊さん」は、その食欲に促されるまま…続きを読む

荒れ狂う嵐の中で進められる話し合い。 その議題は「すでに死んでいるのは誰か」。 ひとりの客が漏らした言葉から始まったとんでもない会議は、雷鳴が轟くごとにまた、不思議な方向へと進んで…続きを読む

エロゲヒロイン。 その後ろにつく、「父」という単語の強烈な違和感。 だけど誰にも「ちょっと待った」をかけられないまま、話はするする進みます。エロゲヒロインになった父、その背中を見…続きを読む

ゆるやかで、とても心地の良い作品でした。 その心地よさに身を委ねるようにして文章を追えば、気付けば自身も小舟の上。天上の河、少年と一緒になって、さらさら輝く星の中に居ます。傍には…続きを読む

近年よく見かけるようになったこの絵文字。 そうか、君はたかざわじゅんすけというのか。 物に名前が付くと愛着が湧きやすいといいますが、予想外の彼の名前を知ったことによってこれまでと…続きを読む

どうなることだろうかと追い続けた物語が終結した今、知らずのうちに大きな溜息が出ました。 それはもう大きな、感嘆の溜息です。 この物語には、厳しさや正しさ、そして優しさの渦巻く社会…続きを読む

こういうの駄目だ、弱い。だいすきです。 面白かった小説の作者様作品という繋がりでこちらも拝読させていただきました。いや、やっぱり面白い。 アヤカシ系が現代社会で生活する話は昨今よ…続きを読む

何故このチャレンジをしようと思った。 そういえばあったなぁという単語が出てくる出てくる。しかもその使われ方が面白い。無理矢理感は勢いで吹き飛ばされます。 チャレンジ精神と共に、上…続きを読む

一句目から、好みだ、と感じました。 日常における一場面をしっとりとした言葉で切り取る短歌に、思わずほぅと息が漏れました。 「短歌もどき」シリーズはこれで四作目のようですが、過去作…続きを読む

レビューを頂いたことから作者様の存在を知り、こちらの作品集を拝読させていただきました。 短歌や俳句など、限られた文字数で想いを表現するというのは大変技量のいることだと思っています…続きを読む

まず、考え方が面白い。 時に「成程」、時に「そうきたか」、 時に「完全同意だ！」もあれば、時には「いや待たれぃ」も。 どの話を読んでも、その感想を作者様と語り合いたくなります。 …続きを読む

タイトルににやけて、 キャッチコピーにくすりとし、 愉快な気分になれるのだろうと、読みました。 読んだ後、タイトルを見て、泣きそうになりました。 まったくその通りだ。 誰も悪く…続きを読む

再読、再再読を終えてからレビューを書きたいと思った作品は、カクヨム上では初めてでした。 小説の内容についてはあらすじがすべてだと思います。 というより、まずはそれだけに目を通して…続きを読む

思わず絶賛、というより、思わず呆然、の世界です。 これをやってのけたのは素晴らしい才覚。お見事です。 どれも思わず唸ってしまう作品ですが、その言葉使えるか！となる３や、構図があり…続きを読む

カクヨムではカクが先行している。 ……確かに、と思いました。 これだけ広大な作品の海の中で、自分が「すきだ」と思える逸品に出会うのは本当に奇跡のようなことです。 そんな中、名作に…続きを読む

テンポよく進む男女の会話。 ハイテンションで、コメディちっくで、くすりと笑えて、 ――そこからの落差。 やられました。気持ちが良く落とされました。 これは是非、レビューに目を通す…続きを読む

珈琲好きとしてほいほいされました。 ほんの短い文章なのに、映像や登場人物の気持ちが読み手の中で広がっていきます。さらりと終わるのに心に物語が残る。 読み手の想像力を信じる…といい…続きを読む

　昔、とある人から聞きました。 　――「河童には浪漫がある」、と。 　妖怪というロマン！　漢気というロマン！ 　友情というロマン！　対決というロマン！ 　そして強さを求めるという…続きを読む

六編の小話が七編目で一つの収束を迎える気持ち良さが素晴らしいです。 そしてまた一つずつの短編もまたハズレなく面白いです。 タイトルだけで「んん？」と引き込まれ、 中身を読んでその…続きを読む

するすると読めるのに一行ごとに心に蓄積していく何かがあります。
日常なのか、非日常なのか。
どちらにせよ、読んでいる時の心地よさに変わりはありません。

そこにある日常を切り取ったお話、
その「人」が感じられるお話、大好きです。
読みながら柔らかな時間を過ごすことが出来ました。

読了後、「死にたくないな」と呟きました。 生きているうちに出会えてよかったお話です。 自分を顧みて、今のままでは死にたくない。 そう思うのは本当だけど、もしも自分が今、 余命半年…続きを読む