日常と非日常、ぐるりと表裏がひっくり返る。そしてまた、日常に……お見事。語りと仕掛けが巧妙です。
するすると読めるのに一行ごとに心に蓄積していく何かがあります。日常なのか、非日常なのか。どちらにせよ、読んでいる時の心地よさに変わりはありません。
読んでみて思った率直な感想はただただ不思議。あからさまな怪奇現象ではなく普通の風景が少しだけ普通じゃないという奇妙な世界観にひきこまれました。そしてなによりカレーがたべたくなりました。