彼女たちの幸せを願いたくなる。

登場人物の中に、悪100%な人はいない。
ただし皆、ずるくて、きたなくて。だからこそ、いとおしい。

少しずつ関わりあう、様々な立場の女の子たちの物語です。
この作品はなんといっても丁寧に紡がれる心理描写が素晴らしい。するすると読め、かつ心に染み入りました。すんなりとした感情移入により、読みながら、そして読み終わった時、彼女たちには幸せになって欲しいと願うことが出来ます。それは、もしかすると自分にも「わかる」という気持ちがあるからかもしれません。

成長した人間は魅力が増すもの。彼女たちの未来に幸あれ。


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