あたしより幸せにならないで

作者 まご

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★★★ Excellent!!!

あたしより幸せにならないで。

こんなに強烈なタイトルも珍しい。
頭から離れなくて、つい口ずさんでしまいそうになるくらい、女の本音をついています。

可愛くてオシャレな愛莉。
そんな彼女に劣等感を持っている夏希。
他人に媚びず自立心のある才女の桜。

それぞれ異なるタイプの女性陣が描かれますが、彼女達に共通しているのは、ただ一つ。
あたしより幸せにならないで、という気持ち。
一見、他人に無関心に見える桜でさえも、心の奥底では、実は同じ想いに囚われていたことが最後に明らかになります。

女の子の汚さと醜さがリアルに描かれていながらも(特に小中学生の思春期の女の子の描写が素晴らしい)、そんな彼女達が愛おしくなる。
そんなお話です。

★★★ Excellent!!!

登場人物の中に、悪100%な人はいない。
ただし皆、ずるくて、きたなくて。だからこそ、いとおしい。

少しずつ関わりあう、様々な立場の女の子たちの物語です。
この作品はなんといっても丁寧に紡がれる心理描写が素晴らしい。するすると読め、かつ心に染み入りました。すんなりとした感情移入により、読みながら、そして読み終わった時、彼女たちには幸せになって欲しいと願うことが出来ます。それは、もしかすると自分にも「わかる」という気持ちがあるからかもしれません。

成長した人間は魅力が増すもの。彼女たちの未来に幸あれ。


★★★ Excellent!!!

人の心理的描写が上手すぎて、感情移入に毎回ハラハラしてしまいました。

ちょっとした悪事が大きくなってしまって、自分でも収集できない……。

本当にゲスくていとおしい素敵な物語でした。

★★ Very Good!!

 多かれ少なかれ女の子が持ち合わせている気持ちを突き詰めていったらこうなった? 
 意地の悪い部分、醜い部分、愚かな部分、ズルい部分、汚い部分。そういった自分に目をそらさずに向きあう作品。
 みんなそこを通過して大人になっていく。

 それぞれの主人公たちの気持ちが絡み合って、それぞれに成長していっているのがよかった。

★★★ Excellent!!!

女の子特有の意地の悪さは、人を貶めることに生き甲斐を見出しているわけじゃない。
それは、ただ誰よりも幸せになりたいと思う素直な心。

彼女たちの犯す行動の数々に、恐くて何度も目を閉じてしまいたくなりながらも、共感できる心理描写が先を読ませる。
この子はどんなことをしてしまうんだろう、できるなら酷い事はして欲しくないと、焦りにも似たドキドキがページを次々と捲らせ、あっという間に読み終わってしまいました。

★★★ Excellent!!!

リアリティを感じられる描写です。
ドラマ性より心理に重点を置かれているのかな。身の回りにいるあの子もこんな感情を抱えて生きているのかも、なんて思わされました。
読んでいて少し背筋が寒くなる気持ちと人によっては微笑ましくなる人もいると思います。多分それは登場人物たちに多面的な人間性が込められているからだと思いました。
とにかくとても面白く読めました。ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

読んだきっかけは何よりタイトルでした。

なんとなく、女性の本音を代弁されたというか。タイトルをみてドキリとさせられました。

思わず口に出したくなるような。

内容も女性なら大なり小なりどこかで経験しそうなコンプレックスや優越感、妬み嫉みが散りばめられていて引き込まれます。
女性はどこかに共感できて、男性は恐ろしさに縮み上がるかもしれない。

オムニバス形式で互いが少しずつ繋がっていくのもとても面白いです。

★★ Very Good!!

ゲスい女の子たちがそれなりに痛い目を見ながら大人になっていく過程が丁寧に描かれている作品。

女の子は単品ではゲスくないと思います。
集団になるとえげつないだけ。
だから自立した女の人はきっとゲスくない。
そう確信の持てる良作だったように思います。

★★ Very Good!!

女性同士の嫉妬心やマウンティング、あるいはフレネミー的な関係性をビビッドに描いた連作集です。

ただし、本編で一番あざとく欺瞞的なヒロインとして登場する愛莉は、要所要所で同性ばかりでなく狙った異性からもいじましさを見透かされ、否定を突き付けられる哀れさも持っています。

ミスコンは女性同士の争いではありますが、男性が傍観者のように見えてジャッジに立つイベントでもあります。

個人的には同性に勝つためしのぎを削る女性の怖さよりも、男性のシビアな目線が印象付けられました。

★★★ Excellent!!!

それだけのひとが自分より少しだけでも不幸せなだけで、幸せになれる。それが、女の子。それが世界のすべて。

愚かでずるくて汚くて、だけどそれが惨めなほどいとおしく感じるのは、否定できない思いが自分の中にもあるから。まるで自分を見ているようだから。
だからこそどの主人公にも、どんな主人公にも、さいごはハッピーエンドを望むんじゃないかなぁと思います。
あ、でも共感できる子に限っちゃうのかな。

自分もこの年の頃に戻ったような気分になって、最後まで見届けたいと思います。

あとタイトルとか文章のセンスは見習いたいです。素敵です。

★★ Very Good!!

面白いです。続きが早く読みたいです。

女の人のイヤラしさは、男のそれとはまた違って、そういった部分を物語の中に散りばめながら、描いているところが面白いです。
こういう話を聞いたりすると、いつも思います。女の人って絶対に男より打算的で、自分が可愛いんだろうなあって。
今後の展開に期待してます!

★★★ Excellent!!!

まさにこれが女子だなと。

読み進めていく中で、
『こういう場面見た時ある!』
『あー、この気持ち分かる』
と、多くの場面で共感出来ました。

小説を読んでいるというよりは、
日常を覗いているような、
そんな気持ちになりました。

男性が読んだら女子って……、と
引かれてしまうかもしれません(笑)
それくらいリアルな、むしろ
リアル過ぎて怖いくらいの作品です。


程良い爽快感もあり、
非常に楽しく読み進められました。

続き楽しみにしています!