共に歩みゆく。時間は我らの隣人。

朝と夜の無い星で公務員として働くコヒナタくん。
この話の中には、そんな彼の仕事や恋模様が描かれています。

コヒナタくんが暮らす様子や彼をとりまく人間関係、それらが丁寧に、しかしクドくない程度に描写されることで、読者は物語の世界にすんなりと入り込むことが出来ます。きっとあるよ、この星。きっと生きてるよ、この人たち。そう思わせてしまうほど、しっかりとした作り込みがされているのです。話を読んでいる中頃にはもう、この世界のことを大好きになっているはずです。
登場人物全員(登場"生"物含む)にもそれぞれ味があり、個人的な感想ではありますが、苦手な人が一人も出てきませんでした。一番好きになった人を選ぼうと思いましたが、いや、選べませんね。

明日を歩む勇気を貰える作品です。
忙しい日々から少し逃れて、この世界に浸っていきませんか?

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