遠い星で繰り広げられる織姫と彦星の物語。多少のアクション有り。

メルヘンチックなSFです。純真な登場人物が織り成す物語。
主軸は主人公とヒロインの初恋物語みたいで、そこんとこは安心して読めます。遠い星の物語でも、男女の鞘当ては基本同じなんだなぁと。
「夜粒」の設定が面白いと思いました。舞台設定の1つのツールなんですが、最も重要なツールでもあり、「夜粒」に関する背景が暴露されると「えっ!」「へぇ」「へぇ〜」と読者は声を漏らしそう。
「ジカン」の存在も面白いですねぇ。「ジカン」と朝と昼の関係が非常に面白い。ヒロインと「ジカン」の関係を深掘りすると、もっと面白くなると感じました。最後は、人智の及ばぬ存在だから…と、まぁ納得しました。
丁寧な記述で、全体的にストレス無く読み進められます。一気読みする方も多いのでは。私は通勤電車の中で読むので、そうは行きませんでしたが。

読んでいて、坂水さんの「宇宙の缶詰」を思い出しました。本作品の雰囲気を気に入った方には是非お勧めです。

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