ゆるやかで、とても心地の良い作品でした。その心地よさに身を委ねるようにして文章を追えば、気付けば自身も小舟の上。天上の河、少年と一緒になって、さらさら輝く星の中に居ます。傍には赤茶色の猫が控え、丸い目でこちらを見上げていて。さぁ、これからどうしよう?宮沢賢治の童話に似た世界を感じました。とっくりとっくり、力を抜いて揺蕩いたい方は、どうぞ、ぜひ。