そこにある物語を掬う、うた。

一句目から、好みだ、と感じました。

日常における一場面をしっとりとした言葉で切り取る短歌に、思わずほぅと息が漏れました。
「短歌もどき」シリーズはこれで四作目のようですが、過去作も素晴らしかったです。
今回はその中でも、うきくさの話の句が特に沁みました。
造語の雰囲気を崩すことなく読まれた句は、読者の想像をかきたてます。まるで、一篇の物語が見えてくるようです。

ゆるりと心を撫でていくような、ツキリと心を突くような。
日本語は使いようによってこれほどまでも美しくなるのかと唸ってしまいました。