短歌もどき。そのよん。
桜枝 巧
ぼくの話。
ネクタイを締める日曜八時半魔法少女が僕を見ている
イヤフォンと他人の言葉を詰め込んで揺れる電車と右耳ピアス
秋空が見ているのかもしれなくてレシートひとつ捨てられぬ僕
ワタクシ、と誤魔化し笑っている僕を十年前の俺が見ている
どうせまた明日はやってくるんです 耳たぶ引っ張り練る白玉粉
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