概要
※ 短歌「Shooting Star」「楽園のアリス」をもとに書いた小説が、カクヨム掲載の別作品『Shooting Star』です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881356447
そのため、全く同じ短歌が両者に掲載されています。
※ 五七五七七の頭5文字を繋げると言葉になるものを「折句」と言います。
(頭5文字と後ろ5文字で言葉になる場合は「沓冠」。)
『オリオン』の「オリオン」及び『折句集』に含まれる短歌は折句になっています。
※ 花言葉は複数あることが多く、ここでは使用したものを記載しています。
※ 『書架』中の短歌は、増えたり減ったり並べ替えたりします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!三十一文字の小宇宙がはらむ熱量
読んだ小説や漫画の感想を、短歌になさることもある卯月さんの短歌集。拙作も短歌にしていただいたこともあって、恥ずかしながらその後で初めて卯月さんの短歌に触れた。そして、泣きそうになった。
三十一文字という極めて限定された表現の形式が、これほど新しく見えたのは久しぶりだ。
「ゆうしゃのぼうけん」章に描かれる機能不全の家族の中で苦しむ子供の感情も、痛みや情熱、風景や香りまでもが時折驚くほどの力を持って迫ってくる。この形でしか表現できないことがある。この形で読んで初めて響くものがあるのだ。
「書架」章にはカクヨムの作品を含む多くの作品の感想が短歌という形で並んでおり、良質のブックガイドにもなっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!共感はしない お安い「わかるよ」は君の棘からヒカリを奪う
詩歌の良し悪しはよくわからない。
古今東西、どんな文化圏の作品であれ、
解釈や感想を求められても、うまく言える自信がない。
でも、美しいかどうかはさておき、
刺さってくる作品というものは確かに存在する。
短いぶんだけ鋭利な何かが、ぐっさり刺さってくる。
痛いなあ、と。
その痛みが好きだなあ、と。
ゆうしゃのぼうけんを読み進めた。
たからばこ あけられないのがたくさんで さいごのカギはみつからないまま
詩歌を分析や指摘や批評の俎上に載せるって、
一体どうやっているんだろう?
いちばんを選んだり表彰したり、よくわからない世界だ。
十七の鉛のブレザー 本音なら筆…続きを読む - ★★★ Excellent!!!三十一文字のうつくしさ。
レビューを頂いたことから作者様の存在を知り、こちらの作品集を拝読させていただきました。
短歌や俳句など、限られた文字数で想いを表現するというのは大変技量のいることだと思っています。自分で創ってみようと向かってみても、稚拙な一句を詠むだけで大層苦心します。
そうしてみると、この作品集の数は、種類は、工夫は、なんと素晴らしいものでしょうか。
作品名にもなっている「ゆうしゃのぼうけん」の句だけを読んだ時には、「くすりと笑える句が集まっているのかな」と思いました。しかしそうじゃない、それだけじゃない。ゆうしゃの句だって、同ページの句を目にした後では受ける印象が変わります。
率直な言葉で綴られる現実…続きを読む