海へ還る
願わくば白い砂浜八月の真昼のひかり海のざわめき
壊される校舎を悼む 飛び降りを選ばなかった本館八階
ともだちとペアになってと先生が あら――――さんまたひとりなの
空に乞う 一人でそんなに澄まないで 手を伸ばしても届かなくなる
級友は一つの部屋にいたけれど顔も覚えていないトモダチ
チャリンコは少女の頃に置いてきた海へ向かって走った道に
ここでないどこかへ逃げたその場所にわたしがいたら ほら元通り
噴水の前でただただ立ち尽くし十七歳は音に溺れる
アイムファインセンキューなわけないのにね馬鹿な質問しないで先生
還るなら海がいいから楽園はヘヴンではなくアヴァロンであれ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます