花詞
つめくさのあかりを数え約束のポランの広場へいつか行けたら
― 白詰草(約束) ―
今はもう戻れないけどあの頃は何も知らずに笑っていたね
― 鈴蘭水仙(汚れなき心) ―
だいきらい誰にも逢いたくなんかない そんなの全然本心じゃない
― 野薊(人間嫌い) ―
「いつの日か春は来るのよ」春だって悲しいことはいくつもあるし
― 冬知らず(悲しみに耐える) ―
君が住む町の分まで見てしまう天気予報は今日は雨です
― 紫苑(遠方にある人を思う) ―
「移り気」と人は言うけど本当のわたしを誰がわかるというの
― 紫陽花(移り気) ―
嫌われるのが怖いからありのままの君が見たいと言うのはやめて
― ミリオンベル(ありのままの自然な心) ―
一目惚れではないけれど一言で始まる恋を育てています
― 波斯菊(一目惚れ、愛の始まり) ―
何度目の恋だとしても君のことを好きになるのは初めてだから
― ライラック(初恋) ―
「夢でなら逢えると思う?」「違うでしょう、夢の中しか逢えないくせに」
― ニゲラ(夢で逢いましょう、夢の中の恋) ―
こんなにも苦しいほどに好きなのに ねえここにいるわたしを見てよ
― 水仙(私の愛にこたえて) ―
控え目と誤解しないで臆病で何も言えない声も出せない
― 額紫陽花(謙虚) ―
人魚姫になれぬわたしはエゴイストなくらいにもただ君が欲しくて
― 毒矯(自己犠牲) ―
無益でも無駄でもないわこの恋が実らなくともこの瞬間は
― 下野(無益、実らぬ恋) ―
流れ星に願いをかけるもう一度あと一度だけ逢えますように
― 花韮(星への願い、別れの悲しみ) ―
思い出すだけで泣きたくなるようなあの日の君を好きでよかった
― 露草(なつかしい関係) ―
忘れてもいいよわたしのことなんて わたしがずっと覚えているから
― 勿忘草(わたしを忘れないで) ―
粉雪のようにしずかに降り積もり続けるのでしょう きっと時間も
― 雪柳(静かな思い) ―
好きでした過去形でしか語れない遠い昔の映画みたいに
― 秋明菊(薄れゆく愛) ―
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