さようなら

さくら咲き幼稚園児ようちえんじはうきうきと名札なふだを付けてランドセル背負しょ



る人をび止められずうつむいた き叫べたららくだったのに



く花もにふるままにうつりゆきながめせし間に落花らっかして



五月さつき待つうほどの香にうしないしなつかしき人の来訪らいほうを乞う



さわほたるよるに思えばき草のながれゆく身と乱舞らんぶするたま



沙羅さらの花よいには落ちて空蝉うつせみなつの終わりに雷鳴らいめいを聞く

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