小鳥 薊

私達が何気なく溶け込んでいる都会の夏に、置き去りにされたような神秘的存在。 メタ的要素が強く色々考えさせられるのですが、作者さんの描写が素晴らしく、日々着実に死んでいく幻想の、虫の…続きを読む

ジェットコースターのように駆け抜ける一人語りは、お坊さんらしからぬ失言？迷言？のオンパレードです。
恐怖…もとい災難の一夜をとくとご覧あれ〜。

こんなちっぽけな私みたいな存在でも、見守られ愛してくれる誰かがいるかもしれない…読み終えて、こんな感覚に満たされ目頭が熱くなる作品は、今まで出会ったことがないかもしれません。不思議…続きを読む

　星を送りたいのですが、どんな言葉を送りましょうか…コロ助、ドラえもんより好きです。 　共感あり、笑いあり、切なさあり、衝撃あり…これが実話というのだから、若き日の少年たちがとても…続きを読む

　モチーフに魅せられた絵描きの行き着く先は――。最高の“muse”に出会った瞬間から、死ぬまでカンヴァスに向かい続ける“画家”の狂気と本質を書いた作品でした。 　売れない老人画家の…続きを読む

悪夢を見ているときの感覚に近いのでしょうか。実験映画のような作品なので、ワンカット毎に自分が想像しうる極彩色の地獄の映像が何枚も重ねられて流れていき、あっという間に終わってしまいま…続きを読む

自分も、この歌みたいな生き方で、ロックな夜を過ごしてみたかった…過ぎ去った青春を懐く、ノスタルジックな作品です！

たとえどんなに時が進んだとしても、空を見上げればあの日見た美しい星たちはいつだって煌めいてくれている。
読んでいて夜空が浮かんでくる作品でした。

この物語は始まりと終わりが哀しいんです。そして、＂心にぽっかりとできた余白＂と、＂ラストの主人公の不在＂の描写が美しい。

とても楽しませていただきました！
空海の首を探す、という奇妙な冒頭から、全く予想のつかない展開が待っています。
短編ではありますが、続きがあるならもっと読みたい、と思う作品でした。

主人公の低めの温度と、静かな恋の物語は、秋の夜に読みたい一作。
最後まで不透明な謎と、最後の衝撃的な展開も、とても魅力的な物語でした。

白紙に、氷のような鋭い冷たさ、濃い色彩、それからグロテスクの中に性(生)が、スポイトで注がれたような、まるで鋭いナイフみたいな、絵画のような歌だなと感じました。 10代から20代…続きを読む

一首一首が瑞々しく、蛇口から真っ直ぐに落ちる水のようで、読んでいて、すっと心に入ってきます。
ストレートで潔い女性像が浮かんで、なんだか良いなって思います。

自由に憧れて早く大人になりたかったはずなのに、失ってしまった子ども時代が圧倒的に自由だったことに気づく…社会に出ると色々ありますよね。 そんな日々の中で、石ころみたいに落ちている寂…続きを読む

いろんなたべものが出てきますが、さみしさに寄り添ってくれるところがなんとも愛おしいですね。 個人的には、ビールの歌が「わかる〜！」と共感しました^ ^ どれも繊細でハイセンスで、好…続きを読む

物書きの直向きな気持ちがストレートに伝わってくる歌でした。
頑張れ、と…自分を含めた物書きへのエールですね^ ^

読んでいて、どこかアンニュイな空気を纏った言葉たちが、ときに優しく、ときに鋭く、入ってきました。

20首が、時の流れとして午後のひとときを刻んでいきます。
個人的に読書のあたりからの歌が好きです。物語を読むような感覚でした。

とてもエモい。
心臓をぐっと掴まれるような、ストレートな言葉が良いですね。

なんて幸せな時間だろう…ほっこりしながら読みました。
個人的にスイトピーの歌が好きです。

短歌は曇りのない感情と綺麗な言葉で綴られ、詩は情景が見えてきます。行間や構成も美しくスクロールしていくと川が流れているみたいです。

日常の、些細なこと……悲しかったこと、辛かったこと、または愛しいもの、大切なこと。 空に浮かぶ雲の、数分後の所在のように、流動的な感情を切りとった素敵な詩だと思います。 喪失感も感…続きを読む

シンプルな言葉の中に、込められた意味やメッセージが、シンプルだからか突き刺さってきます。 残飯なんてそんな……曇った世界の、本を読まない、言葉を信じない人たちには、ぜひ言葉の力を、…続きを読む

なんでしょう……完全に振り切っちゃってる進行に、逆にセンスを感じます。
読み手を完全に置いてくこの歯切れ良さは、何ですかw?

大変面白く読めた短編でした＾＾
我々は地球人です。
地球外生命は侵略者です……これ以上は言えません。

プハーっと顔を上げた瞬間、私にはきらめく海が見えていたのに……オチでそうきましたか＾＾
私も、経験あります！

桃太郎のお話は、鬼退治の後も続いていく……この桃太郎はなんか変！？
所帯染みた桃太郎の感じのラストが笑えます。

短い文章の中に、ホラー的な要素とシュールさが詰め込まれ、自分は何を読んでいるんだろうと不安にさせられます。
娘はこの後……、黙って食べたんでしょうか。。。

りんちゃんの押しが怖いと感じつつも、気持ちがわかってしまう自分が……。
始終シュールですが、最後がなんか可愛い。

なんでしょう、このお話は＾＾
おかしな宴に笑わさせていただきました。

限られた時間の中で少年が絵に込めた純粋な思いが、読んでいて伝わってくる作品でした。絵を描く者にとっては、希望が込められていて、好感が持てます。

ダジャレにしてはお洒落な響きですね。 すごくリアルで、「パン」の女子高生も「BAN」男達も普通にいそうですよね。 オチもなんだかすっきり纏まっていてお見事です。 実話なら辛いですが…続きを読む

なんとも言い表せない祭りでした。 若者の生きた証、主張したいこと……彼等の行動で、周りが少しでも変わることを祈るばかりです。 短編でここまで考えさせられるというのは、すごいと思いま…続きを読む

仮想現実で再現された思い出という設定が興味深かったです。 記憶から思い出を手繰り寄せていく老人の姿と、記憶の風景が何ともノスタルジックに表現されています。 それにしても、「嫁はあん…続きを読む

大人の恋愛、成就の難しい恋というのは切ないです。
主人公がクッキーに重ねた切なさが、読了後も余韻として残ります。

故人に会えるなら会いたいです＾＾
生きている人の努力で未来は変えられる……そんな希望を持たせてくれるようなラストに救われます。

タイトルも物語も美しい世界観を持っていて好きです。
儚い人生の中の別れと旅立ちを小気味よく表現されていると思いました。

艶めかしいというか、エロティックというか、呼吸みたいな二人のやりとりを覗き見してしまった気分がします。
そういう意味で読んでいてゾクゾクします。

シスコンの兄とブラコンの妹＾＾ 妹が盲目という設定が加わることで印象がガラッと変わるのが不思議です。 そんな二人の距離感が絶妙です。 互いの成長と、花火の儚さが見事に表現されていま…続きを読む

エイプリルフールの特別なやり取りが、思いのほか頭を使い、興味深いです。
こういう意思疎通、ステキですね＾＾

新たな地で出会った女の子二人のやり取りには優しい時間が流れています。
人生の岐路に立つ二人の幸せを願いたくなるステキな作品でした。

羽衣伝説に擬えた作品ですが、世界観が美しく天女に捧げる花や山からの景色はきっときれいなんだろうな、と文章から伝わってきます。

設定やストーリーが面白く一気に読み進めました。
絶望的な真実にも、人類の生命力溢れる姿に光が射し込むラストは清々しさすら感じます。

作者さんのもつ、繊細で稀有な美しい感性が三十一音に鏤められています。
詠んでいて胸に刺さるようです。
詩も読んでみたいな、と思う作品でした。

私も現代短歌をつくるのですが、推理短歌というのは？？ 詠ませていただくと、お見事！こんなに面白い三十一字は見たことありません。 ユーモアあり、ネタあり、緻密な計算あり……読めば読む…続きを読む

感覚的にすごく好きだと感じました。
日常に見え隠れする物事を切り取って、ポップに三十一音でまとめています。

背筋がぞくっとするようなお話で、とても楽しめました。
お話のテンポや伏線、オチも見事です。
また、品のある文章や世界観も好きです。

主人公がある日突然「○○差別」に追い詰められていく様が、そこらのパニックホラー映画よりも恐ろしいです。 冒頭のフリードマンの言葉が正しくそうであるように、差別は置かれる立場の価値観…続きを読む

強力な雨男の悲しき末路がユーモラスに描かれており、楽しめました。
雨男の遺灰……取り扱い要注意です！

好きな人に好かれるために、好きな人の好みに合わせ、好きな人の恋愛も応援してしまう……恋する少女の心の声が痛いほど伝わってきます。